kimunori10’s diary

マラソン、スポーツ、トレーニングを中心とした雑記ブログ

腰痛について~後編

今回は前回に引き続いて、腰痛について書いていきたいと思います。
 
Q5.腰痛がありますが、マッサージをしても良いのでしょうか?
痛い所や疲れているときのマッサージは、確かに気持ちが良いです。腰痛の要因は様々なものが考えられますが、マッサージが効果を発揮するときは、筋肉の緊張や循環障害、関節の動きの悪さからくる痛みです骨や神経などによる痛みは、マッサージなどの刺激で症状が悪化することがあります
腰痛に限らず、痛い所にはついつい何かしてしまうものですが、痛みがある時は安易にマッサージなどを行うことなく、まずは病院で適切な診断を受ける事をお勧めします。
 
Q6.腰痛で起き上がるときが辛い場合はどうしたらいいでしょうか?
健康なときは、何でもない寝起き動作でも、痛みがあるときはなかなか思うようにいかないものです。
腰が痛むときの起き上がり方のコツとしては、まず横向きになることですどちらでも痛くない方に横向きになり、そこから下になった方の肘をついて、徐々に上体を起こしていく方法が最も腰に負担がかかりません。ベッドなどであれば、横向きになった際に、脚を先にベッドから降ろしてしまってもかまいません。真っ直ぐに起き上がる方法は、腰への負担が強く、より大きな筋力が必要ですので、避けた方が良いでしょう
 
Q7.日によって腰痛の痛みに差があるのはどうしてなのでしょうか?
例えば、椎間板ヘルニアなどの場合、日によってヘルニアの飛び出し具合が変わるとは考えにくいですから、ヘルニアの存在以外に痛みをコントロールしている要素があるはずです。 
それは自律神経であったり、循環器系であったりと様々ですが、ヘルニアが悪化しているわけではないので、あまり心配することはありません。
たとえ調子が悪い日でも、「ムラがあるのが当たり前」と、気にしすぎることなく過ごすことが精神的にも健康的でしょう。
 
Q8.慢性的な腰痛が辛くて何もやる気が起きず、気分が落ち込んでしまいますがどうしたらいいでしょうか?
最近の研究によると、痛みと精神的な要素には密接な関わりがあることが分かってきました
痛みを感じる神経が、脳の感情などの精神状態を司る部分にも繋がっているため、痛みが長く続けば精神的な異常が起こっていきます
またその逆も然りで、精神的な不安や鬱屈とした気分などが、痛みを助長してしまうこともあるのです。 
長引く痛みは確かに辛いものですが、痛みに囚われ過ぎずにリラックスを心掛けたり、趣味を楽しんだりなど精神的なケアを心掛けることも大事なことです。
 
Q9.天気が悪いと腰痛が酷くなりますがどうしたらいいでしょうか?
雨が降ると古傷が疼いたり、体調が悪くなったりする方は多くいらっしゃいます。このような天候の変化によって、体調不良や痛みを感じたりすることを「気象病」と呼びます
天候の変化はすなわち、湿度や気圧、温度の変化です。それに伴い、体内の分泌物や循環状態、自律神経系に混乱が起こり、痛みや体調不良を引き起こしたりすると言われています
対策としては、まず栄養と休養、また適度な運動や入浴で血行を良くし、極力冷暖房に頼らず、環境の変化に身体を慣れさせておくことなどが挙げられます
 
Q10.腰痛には硬いベッドのほうが良いと聞いたことがありますが実際のところどうなのでしょうか?枕選びのポイントも教えてください。
ベッドの硬さについては諸説あり、体重や背骨の状態などによって個人差があるため、一概には言えませんが、ベッド選びの1つの目安として以下のことが言えます。
・仰向けに寝転がった際、腰の下に手が入らない程度に身体が沈むこと
・少し分かりにくいですが、お尻(骨盤)・背中の2点に均等に圧がかかっている感覚が得られること
あとは枕で頭の位置を決められれば、良い姿勢が作れます。
朝起きると首が痛い、肩が凝っている、というような場合は枕が合っていないのかもしれません。
高さや硬さ、素材など、最近では枕も様々な種類があり、なかなか自分に合った枕は見つからないものです。
枕選びのポイントは、以下の通りです。
・後頭部の圧迫感が少ない硬さのものであること
・頭を預けた際、首が丸まったり反ったりしない高さ(首や頭を立っている時などと同じような姿勢に置けるもの)
このような枕を選ぶと、比較的楽に寝られるのではないかと思います。
朝起きたときに、首や肩周りが辛い方は、ぜひ一度試してみてください。
 
Q11.コルセットを買おうと思うのですがどのようなのがおすすめですか?
スポーツショップや薬局などでも多く見かけるコルセットですが、実はその効果ははっきりと分かっておらず、腰痛持ちの方でも効果がある方とそうでない方がいらっしゃいます。
とりあえず1つ持っておくのであれば、通気性が良く、金属などの入っていない伸縮性のあるコルセットで、15センチ前後の幅のものを選ぶと、万能に使いやすいと思います
背骨に骨折がある場合など、コルセットをつけなければならないこともありますので、症状が強い場合は安易に判断せず、専門医の指示を仰ぐことをお勧めします。
 
Q12.腰痛がありますが、冷やした方がいいのか温めた方がいいのかどちらがいいのでしょうか?
痛めた直後、またスポーツや重労働で腰を酷使した場合を除き、慢性的な腰痛であれば、ほとんど温めてしまって問題ないと思います
ただ、稀に神経の異常などで温めると痛みが強くなってしまうことがあります。お風呂に入ると痛みが強くなるような場合は、温めるのは避けましょう。
ちなみに、冷湿布と温湿布には患部を冷やしたり温めたりする効果はほとんどありませんので、より心地良い方を選んでいただければ結構です。
 
Q13.寝るときも腰に負担がかかって苦しいのですが、楽な寝方はありますか?
本来寝転がった姿勢は腰に体重がかからないため、負担が少ないはずなのですが、意外にも寝ているときに腰が痛むという人は多く、悩んでいる方は少なくありません。
寝ているときの痛みで最も多いのは、仰向けで脚を伸ばした姿勢の時の痛みですこの姿勢は脚を伸ばすことで、骨盤が引っ張られてしまい、その結果腰に力が伝わって痛みを引き起こします
この場合、膝の下にクッションなどを入れて脚を立てるか、横向きで少し丸まって寝転がると楽に寝られるでしょう
 
Q14.心因性の腰痛もあると聞きましたが実際にあるのでしょうか?
心の状態と痛みは、密接に関係しています近年、ストレスや鬱屈とした気分により、痛みを感じやすくなるということが解明されてきました
画像検査などで異常が見つからないため、あたかも心の病気であるように扱われたり、痛がりの一言で済まされたりすることが多く、医療不信に陥る方もいらっしゃるようです。
研究が進んできてはいるものの、それでもまだ世間の理解は得られていないのが現状です。
 
Q15.腰痛にはどのような薬を使えばいいのでしょうか?
一般的には、湿布などの貼付剤や痛み止めの内服薬などの「消炎鎮痛剤」と呼ばれるものが最も多く使われています
他には、神経や血管の働きを良くするビタミン剤や、筋弛緩剤などが多く使われています
最近では薬も進化してきており、副作用を抑えたものや、従来とは違った作用で症状を抑えるものなど、多種多様です。
症状が強い時、薬に頼ることは決して悪いことではありません。身体の調子や、薬を使った感想などを医師と相談しながら、自分自身に合う薬を見つけられると良いと思います。
 
Q16.仕事で長時間座っていることが多いのですが、腰に優しい座り方はあるのでしょうか?
長時間座っているのは、腰痛持ちの方には辛いものです。腰に優しい座り姿勢を取るための方法があります
1.椅子の一番奥までお尻を入れ、深く座ります。
2.真上に手を伸ばして大きく伸びをしたら、そのままゆっくり手を降ろし、肩の力を抜いて少し顎を引きます。
これをすることにより、背骨がだいたい正しい姿勢におさまります。
パソコンなどデスクワークの際は、背骨を常にその状態に保てるよう机や椅子の高さ、ディスプレイの位置などを合わせられると良いでしょう
 
Q17.うつ病の薬が腰痛に効くというのは本当なのでしょうか?
うつ病の原因の1つとも言われるセロトニンノルアドレナリンなどといった物質には、痛みと密接な関わりがあることが分かっています
特に慢性的な痛みと深い関連があり、うつ病の薬にはそれらの物質を正常化し、痛みを抑制する効果があります
そのため、慢性的な腰痛の方にうつ病の薬を処方することがあるのです。
ただ、医師や薬剤師から十分な説明がなされないままうつ病の薬が処方され、ちょっとしたトラブルになってしまうこともしばしばあるようです。
 
Q18.肥満の人は腰痛になりやすいのでしょうか?
体重が重たければ、腰への負担も大きくなるということはイメージしやすいと思います。しかし、それだけでなく体重の増加に伴う姿勢の変化も、腰への負担を増加させる一因となります。
肥満傾向で大きくお腹が出ている方は、その分重心が前に移動します。そのため腰を反らし、前後の重心のバランスを取っていることが多いのです。お腹の大きくなった妊婦さんのような状態です。
腰を反らした姿勢は背骨への負担が大きく、体重自体の負担と相まって、肥満の方は腰痛になりやすいと言えるでしょう
 
腰痛について簡単にまとめましたが、いかがでしたか?
症状も原因も痛みも人によって様々なため、治療法や改善方法、治し方に至るまで実に豊富にあります。
ただ、1つ言えることとして最初に挙げたように、自分がどのタイプの腰痛の症状に当てはまるのかを確認してみてください
そして、自力で改善が図れそうな場合は、正しいストレッチの仕方やトレーニングを地道に行っていきましょう
それでももし改善が図れない場合や違った症状、もしくは悪化してしまった場合は、専門の医師に相談し、対処してもらった方がいいでしょう。腰痛にお悩みの方の一助となれば幸いです。
 
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。