kimunori10’s diary

マラソン、スポーツ、トレーニングを中心とした雑記ブログ

腰痛について~前編

今回は腰痛について書いていきます。長くなったので2回に分けて書いていきます。
 
腰痛に悩まされている人は、意外と多いように感じています。私も時々腰の痛みがあります。
私は症状が軽いことが多いので、ストレッチやマッサージ、運動等で改善しています。
ただ、腰の痛みの度合いは人それぞれで、痛みの出る箇所や症状は実に様々です。上手く腰痛が改善できるのであれば、それに越したことはないでしょうが、多くの方は対処の仕方や原因、改善がなかなか見込めずに、苦労されている方が多いのではないかと思います。
 
そこで、今回は肩こりと同様か、それ以上に多いとも言われている腰痛について、様々な観点から見ていきたいと思います。
腰痛の対処法や、腰痛にならないための生活様式を上手に取り入れることで、少しでも緩和され改善されていくことを願っています
 
まず、腰痛についてもう少し見ていかなくてはならないので、腰痛持ちの方がどういった症状があるのか見ていきましょう。
腰痛は、もはや「国民病」といってもいいでしょう。ただ、実は解明されていない部分がたくさんあるのをご存じでしょうか?
そこでまずは、腰痛の全体像を大まかにつかむところから始めていきましょう。
 
腰痛は、「ときに手術が必要で、原因を特定できる腰痛」と、「手術が不要で、原因を特定しづらい腰痛」の2つに大別されます
そして、それぞれの腰痛は、以下のように整理できます。
・時に手術が必要で、原因を特定できる腰痛(全腰痛の15%)
腰椎圧迫骨折、脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア坐骨神経痛など
 
・手術が不要で、原因を特定しづらい腰痛(全腰痛の85%)
筋性腰痛、椎間板性腰痛、椎間関節性腰痛、仙腸関節性腰痛など
一般的に腰痛という時は、手術が不要な後者を指します
 
ここから腰痛の特徴を見ていきますが、いずれも共通するのは、加齢とともに腰回りの筋肉や関節が衰え、強張って柔軟性が失われることが原因だと考えられています
そんな脆さを抱えた状態のところへ、無理な動きが加わることで発症します。
・筋性腰痛(10%)
筋性腰痛は、筋肉の使い過ぎによって起きる、いわば「筋肉痛」で、酷使した場所に炎症が起きた状態です
運送業など肉体労働が多い人、また同じ姿勢を続けるデスクワークの人にも多く見られます。痛い場所をピンポイントで特定できるのが特徴で、そこをほぐしてあげると改善していきます。私は、つい最近この腰痛になりました。
 
・前屈腰痛(40%)
前屈腰痛は、背骨の椎骨と椎骨の間にある「椎間板」に問題があり、物を拾うなど前屈みになったときに、椎間板が圧迫されて痛みが出ます
背筋が弱い人に起きやすく、猫背や前かがみになりがちなデスクワークの人にも多いようです。この腰痛は、揉みほぐしても良くなりにくいのが特徴です
 
・のけ反り腰痛(40%)
のけ反り腰痛は、電車のつり革を持つ、洗濯物を干す、赤ちゃんを抱っこするなど、反り気味の姿勢を取ったときに、背骨の後ろ側にある椎間関節がぶつかることで痛みが生じます。腹筋が弱いために反り腰になっている人に起きやすく、女性に多く見られます。
この腰痛も、揉みほぐしても良くなりにくいのが特徴です
 
・お尻腰痛(10%)
お尻腰痛は、厳密に言うと腰ではなく、お尻近くにある仙骨のつけ根の歪みや炎症が原因で起こります
産後の女性に圧倒的に多い腰痛です。妊娠中に分泌されるホルモンの作用で緩んだ仙腸関節の靭帯が、出産後に正常に戻らないことで起きるケースが多いようです。
 
腰痛をお持ちの方は、どれに当てはまりましたか? 
次は、特に悩む人が多い「前屈腰痛」と「のけ反り腰痛」について、おすすめの対処法をご紹介します
まず最初に、腰痛を回復させるための鉄則が2つあることを覚えておきましょう。その2つとは、
1.筋肉をほぐして柔軟性を増すためのストレッチ
2.筋肉を鍛えて強くするための筋トレ
です。これを両方行えば、慢性化した腰痛にも回復の見込みが見えてきます
どちらとも、2~3種類の運動を20秒ずつでもいいので、毎日続けることが大切です
 
まずは、全ての腰痛におすすめのストレッチから見ていきましょう。
・太腿の前面を伸ばすストレッチ
1.立った状態、あるいは仰向けに寝た状態で、片方の脚の踵をお尻に近づけるようにして膝を曲げましょう。
2.お腹に力を入れたまま、膝を後ろに引く、あるいは曲げた方の脚を床に押し付けるようにしましょう。
3.そのまま20秒間キープします。もう片方の脚も同様に行います。
 
・太腿の背面を伸ばすストレッチ
1.仰向けに寝た状態で、片方の脚は真っ直ぐに伸ばしたまま、もう片方の脚の太腿の裏を持って膝をお腹に近づけましょう。
2.限界まで来たら、膝をできる限り真っ直ぐに伸ばしましょう。
3.そのまま20秒間キープします。もう片方の脚も同様に行います。
 
ここである疑問が生じたのではないでしょうか?なぜ腰痛なのに、太腿のストレッチを行うのでしょうか?
太腿の裏側には、ハムストリングスという筋肉があります。この筋肉が硬い人は、前に傾くとき、背骨をより曲げなければ屈むことができません。
このような人は、背骨に大きな負担がかかりやすく、それが腰痛の原因となるのです。そのため、太腿の周りの筋肉を柔らかくすることは、腰痛の予防にもなるのです
 
次にご紹介する筋トレは、腰痛タイプによって動きが異なります。ここでは、前屈腰痛」と「のけ反り腰痛」におすすめの筋トレを1つずつご紹介します
・前屈腰痛
・背筋とお尻を鍛えるトレーニン
1.仰向けになって両膝を曲げ、両手は体の横に伸ばします。
2.首から膝まで一直線になるまで、お尻を持ち上げましょう。
3.そのまま20秒間キープします。
 
・のけ反り腰痛
・腹筋を鍛えるトレーニン
1.膝を立てた状態で仰向きになり、息をゆっくりと深く吸いながら、お腹を膨らませましょう。
2.お腹が膨らみ切ったら、今度は息をゆっくり吐きながら、お腹を凹ませましょう。
これを5~10回繰り返します。立った状態や座った状態でも行えるので、気がついたときに実践しましょう。
筋トレをするときに気をつけたいのが、痛みが出ない範囲で行うことです
また、よく陥りやすい例として、腹筋運動のつもりが背筋を使っているなど、間違ったやり方をしている人もいます。
そうすると、休めなければいけない筋肉を酷使することになり、症状が悪化しかねません。
「なにかおかしいぞ」と感じたら、自己流で判断せずに専門家を訪ねることも検討してみてください
 
ここからは腰痛について、もう少し詳しい内容に関することを「Q&A方式」で話を進めていきます。長くなりましたので今回は「Q4」まで書いていきます。続きは後編で書いていきます。
最初にも述べましたが、腰痛は様々な原因からなるため、もし腰痛になってしまったときに
どうすれば良いのか悩んでいる方は非常に多いと思います。もちろん、医師の診断を受けることは大前提ではあるのですが、ここでは簡単に文章のみで説明していきますので、ぜひご参考にしてみてください。
 
Q1.腰痛になってしまいました。病院にかかった方が良いのでしょうか?
多くの腰痛は特別な治療をしなくても、経過が良いことがほとんどだということは先程述べた通りです。
ただ、そのような腰痛の中にも、きちんと病院にかかって、検査や治療した方が良いというものもあります。
病院にかかった方が良い腰痛について説明をしたいと思います。
 
1.転んだり高いところから落ちたりした後に発症した腰痛
転んだり強くぶつけたりした後に起こる腰痛は、圧迫骨折といった背骨の骨折などが潜んでいる可能性があります
特にそういったことの後に、日常生活に支障が出るような痛みが出た場合は、早めに病院にかかってレントゲンなどで、骨の状態を調べてもらったほうがいいことがあります。
 
2.安静にしていても痛む場合
じっとしていても痛い時、または6週間ぐらい長引く痛み(特に夜に寝てる時の痛み)に関しては注意が必要です
背骨の腫瘍や骨髄炎、細菌感染がある時に、こういった症状が出ることがあります。
 
3.お尻から足にかけての強い痛み・しびれ
椎間板ヘルニアなどで、神経が圧迫されていることが考えられます。生活に支障が出ないような範囲であれば、あまり心配する必要はないですが、あまりに強い症状がある場合は、一度病院で検査を受けてみることをお勧めします
他にも様々な例がありますので、上記に該当するケースがない場合は、一度専門の医師に診てもらう方が良いでしょう。
 
Q2.腰痛があってもスポーツや運動を行ってもいいのでしょうか?
そのときの状況によるので一概には言えませんが、もし腰痛があったとしても、運動中や運動後に症状が酷くなることがなければ、基本的には運動をしても差し支えありません
運動の最中に鋭い痛みが走る、または運動が終わった後に症状が酷くなってしまう、という場合には少し注意が必要です。
運動をして腰が痛むというのは、多くの場合、筋肉や関節、椎間板などが傷んでいる可能性がありますので、もし心配であれば一度整形外科を受診して、身体の状態をチェックしてもらうといいかもしれません。
 
Q3.急に腰が痛くなったときはどうすればいいのでしょうか?
急に腰が痛くなったときは、原因にもよりますが、まずは安静を心掛けることが第一です
2~3日で楽になってくるようであれば、少なくとも急を要する状態ではないと思われます。病院を受診するのは、ある程度痛みが落ち着いてからでも構わないでしょう。
もし症状が激しかったり、強い痺れや麻痺が出た場合、また日増しに痛みが強くなる場合などは、早めに専門医を受診する事をお勧めします。
 
Q4.病院でいろいろな検査をしても異常なしと言われるばかりで原因がはっきりとしないのですがどうしたらいいのでしょうか?
腰痛に対する検査では、神経や骨の状態を診ることがほとんどですそれらの検査で異常がないとすれば、検査ではほとんど分からないような関節の動きの悪さや、筋肉の緊張などが痛みの原因となっている可能性があります。その場合は、リハビリなどの先生に筋肉や関節の動きをチェックしてもらうのが良いと思います。
また、MRIなどの画像診断は、専門医でなければ非常に判断が難しい分野です。まずは専門医にかかることをお勧めします。
 
今回はここまでにしたいと思います。続きは後編で書いていきます。
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。