kimunori10’s diary

マラソン、スポーツ、トレーニングを中心とした雑記ブログ

フルマラソンを走って経験した失敗談

私は、フルマラソンを大会で今までに12回程走ってきました。そして、ほとんどすべての大会で完璧に走れたレースはありません
それに、今もなお後半に失速するレースが続いています。前半のハーフマラソンの距離の記録よりも、後半の距離の記録の方がいい、いわゆる「ネガティブスプリット」と呼ばれるレースを1度もしたことがありません。
 
もちろん、これを達成するにはいくつかの条件があり、達成させるのは並大抵のことではありません。しかし、これが達成できたら自己ベスト近くのタイム、あわよくば自己ベストが出せるものと信じています。
ただ、フルマラソンで自己ベストの更新や記録の短縮や目標のタイム、また順位を達成させるためには、やはり「練習量の確保」は必須だと言えるでしょう
ただ、それだけが全てではありません。そこにいかに質の高い練習を積んでいき、そして体調をいかに本番に上手く合わせられるかに、全てはかかっているといってもいいでしょう
ですので、まずは練習をきちんと予定通りにこなしていけるかということが大前提になっていきます。そうしていくうちに、本番での目標タイムやペース設定というものが決まっていくことになるのです。
 
確かに、乗り越えなければならないハードルが高いことは間違いありません。ですが、できないこともないはずだと思っています。
距離が短くなればなるほど質と量の割合は、質の方がより高くなっていきます。もちろん、量があっての質だということも間違いではありません。
しかし、練習量を多くこなせばこなすほど、記録の短縮に繋がることもまた事実なのです。この配分に関しては、市民ランナーでもトップレベルの人と、ファンランの人とではまるっきり話は変わっていきます。練習量をひたすらこなしてきたのにもかかわらず、記録が頭打ちになっている人は練習の質を見直すことも必要になります
 
私自身が今までにフルマラソンを走ってきて、そのための練習の質と量の配分、またどれだけの練習をしたらいいのかという点については悩んできましたし、今も明確な答えは出ていません。
これまでのフルマラソンハーフマラソン以上の距離のレースでは、後半に必ずといってもいい程ペースダウンをしてきました。
今までのレースの多くは、25~30㎞過ぎに失速して、そのままずるずるとタイムを落としていくと同時に、スタミナ切れを起こしてきたからです
前半は余裕があるため快調に走れます。それに、設定通りか、悪くてもそれに近いくらいのタイムで5kmごとの関門は通過できています。
フルマラソンにおいては、いかに前半が速くても、また30キロくらいまで良くても、ゴールタイムが悪ければ意味がありません。後半に失速してきたランナーは、一度はそういった経験をされてきていると思います。
 
私はどうしてもフルマラソンを走る際でも短い距離を走る際と同様に、身体を軽く、またレースの前半を飛ばし過ぎ、ペース設定を誤ることが多くあります
数字の例を挙げて分かりやすく説明すると、目標が3時間でゴールするという場合に、単純計算でハーフマラソンの通過を1時間30分で行き、後半も1時間30分で通過すれば、ちょうど3時間でゴールができるわけです。しかし、レースでこんなに上手くいくことは滅多にありません。どうしても前半の方がペースが速くなりがちです。
 
なぜなら、前半は身体が動くことが多く、周りに同じようなペースのランナーや集団がいるため流れに乗りやすく淡々と走れてしまうためです。もちろん、前半なので余裕があることは確かです。そのため、予定のペースよりも速く設定タイムよりも通過してしまい、後半に次第に余力が無くなり、ゴールが近づくにつれてペースダウンしてしまうのです。
 
また、気持ちが前半だと高ぶっているため身体が想像以上に動く感覚があります。ここがフルマラソンでは厄介なのです。その高ぶった気持ちを抑えて前半をゆっくりと走ることは、私にとってはハードルがいまだに高い状態なのです。それを改善して後半の方が速く走れるようにするには、前半のペースを想定よりも落とす、また周りに流されないで自分のペースをひたすらに守る、これに尽きるかと思います。
 
ただ、いくつかそれを達成するにはいくつかの乗り越えなければいけない壁のようなものが存在します。当日の気象条件やコースの形状にアップダウン、それにスタート順が後ろの方であった場合には、スタート地点までのロスタイムを換算する必要があります。
また、当日の一緒に走るランナーの集団の状況にもよります。いくら設定タイム通りに走っていても、レースには「流れ」というものが存在します。
人の後ろにぴったりとつくのと、前と1~2mでも離れて走るのとでもかなり違ってきます。集団で走るのと、単独で走るのとでは、フルマラソンにおいては大きく変わってくる要素にもなります
 
私は、日頃から1人、つまり単独で走っています。ですので、集団で走ることに慣れていません。だから、1人の方が走りやすくリズムが取りやすいことは事実なのですが、レースになるとどうしても集団で走らなければいけない場面が出てきます。特に、規模の大きいマラソンのレース序盤は大概がそのような状況になります。
そして、その集団の中でもどの位置で走るかが、後半の走りに影響を及ぼす可能性があります。集団の前か真ん中か後ろか、それは本来であれば練習を通じて、自分の走りやすいポジションを探っていく方が適切であるといえると思います。
 
私は、集団で走るときは走るリズムが合い、また動きが安定している人の後ろにつくことが多いです。こればかりは、その人の走る感覚やリズムによるところが大きいのかもしれません。
ましてや、人によっても合う合わないが違ってくるので、それこそできれば練習やフルマラソンではなく、ハーフマラソンくらいのレースを通じて、そういった経験をしておくことが大事になってくると思います
 
少し話がそれましたが、私は人が後ろにピタリとつかれることが苦手です。それは、よく足がからまり、つまずき、リズムが狂うことが多いからです。
これも本来であれば、練習で慣れていき克服をした方がいいとは思います。足が接触したときはそこから気になってしまい、自分が集団から動いてしまう、いわゆる無駄な動きを自分でしてしまうのです。
そうは言っても、集団でなるべくゴール近くまで走った方がいいことには変わりありません。その理由として、
・無駄な力を使わないで済むこと
・ペースの上げ下げの心配が少ないこと
・風の影響が少なくなること
・人の後ろで走ればリズムを取りやすくなること
・給水を取ることをたとえ失敗した場合に誰かからもらえる可能性があること
・きついときに励まし合いながらレースを進められること
が挙げられます。その他にも、集団でレースを進めた方が良い利点はあると思います。
 
私は日頃の練習から単独走のため、1人で走る方が慣れているというだけであって、単独走で走る利点は、レースにおいては実はあまりないと思います。単独走がいい理由を強いて挙げるとすれば、
・転倒のリスクを軽減できる
・給水が取りやすい
・ペースの変動を受けずに済む
・走るリズムを取りやすい場合がある
くらいでしょうか。
ですので、集団で走る場合に比べて利点は少ない気がします。
ただ、大規模マラソンは別にして、参加人数が少ないマラソン大会では、集団で走る機会が少ないことも十分に考えられます。またサブスリー、いわゆるフルマラソンを3時間を切って走るランナーも、前半は集団でも後半は単独走になることが多いです。
大規模マラソンで、ゴールタイムの目標が3~6時間くらいの間であれば、最初から最後まで集団で走ることができます。このような場合は、いくつもの集団が前後にあり、それにたとえ集団から遅れても、すぐ後ろにまた次の集団がいるので、そこに入ってリズムを取りやすくなることも十分に考えられます。
これは集団でなくても、単独で走っていたけど後ろからランナーやその集団がやってきた場合に、もし自分がそこについていくことができるのであれば、そこからまた立て直せればいいのです。
ペースが遅くなり、集団から遅れていくと焦りから自分の走りのリズムが乱れることはよくあります。焦ると集中力が切れて、フォームが乱れていき、ズルズルとペースが落ちていってしまいます。ただ、集団で走っているとたまに不思議と回復して調子良くなってくる、いわゆる「ランナーズハイ」みたいな現象を経験できる時が訪れることがあるのです。これは、単独走よりも集団で走っているときの方が私は感じやすい現象です。
ラソン経験者であれば、そのような経験がある方は多くいるのではないでしょうか?
実は、フルマラソンに限らず、どのような距離のマラソン大会でも、メンタル面や走り始めたときの状況によっても、記録や成績、順位に与える影響は大きくなるのです
 
フルマラソンは、いくら速いランナーでも2時間と少しはかかります。もちろん、その時間極限まで集中しているわけではありません。
集中するときと適度に力を抜くときと、少しですがメンタル面が及ぼす影響はレース中でも差があるものです。私は時々5000mというトラックレースでの記録会に参加するのですが、その時は15~16分前後の時間ですので、集中力を高めて心拍数を上げて、交感神経を高めた状態でスタートラインに立って走っています。
ですので、フルマラソンと記録会のレースでは、ペース配分ももちろんあるのですが、レースに挑む精神状態という面でも結構違ってくるのです
 
フルマラソンでこれから2時間以上も走るのに、興奮状態で交感神経を高めていても、最後までそれは持ちません。しかも、高め過ぎてしまうとオーバーペースで前半入ってしまうため、レースのトータルの走りも乱れてしまいます。ここの部分の調整の仕方や、気持ちの持っていき方は、十数レースを経験してきても試行錯誤の段階ではあります。
ただ先程も述べたように、未だに前半に無理をして走ってしまい、後半に失速するようなレース展開が多いことから、冷静にスタート前や調整段階からペース設定や、レース展開の予測をしなければいけないと思っています。
 
また、身体の調整の仕方でも、フルマラソントラックレースとでは違いがあることは同様です
簡単に言うと、身体をキレキレの状態にするのがトラックレースであるのに対して、フルマラソンでは完全には絞り切らずに、体脂肪や脂肪量を少し残しておくことも考慮に入れなければいけません
練習メニューや体重、体脂肪等の測定は記録しているのですが、身体の細部まで計測しているわけではないので詳細は分からないのですが、成績が良くない時というのは身体の内部の状態も良くないということは十分に考えられます
だから、身体の良くない状態の時に、そこを具に察知できるくらい自分の身体と対話するようにしていくことも、今後の課題だと思っています。
だから、多少なりとも走る前の準備の段階から勝負は決まっている面もあるとは思います。
 
皆さんの中にも、大会で走ったあとに自分の出来を振り返ることがあると思います。
レースから時間を空けて、大会までの自分の行動や練習、生活面等を振り返ると、あの時のあの練習は本当に良かったのだろうかとか、本当にレース1週間前の過ごし方はあれで良いのかとか、レース中の自分のあの動きや展開の読みは正しかったのかとか、たくさん振り返ることはあるはずです。
ただ、このように詳細に考える人はごく少数で、私はアスリート寄りなのかもしれません。多くの人は、やっと終わった、もう何も考えたくない、と思うことでしょう。
しかし私は毎回レースが終わる度に、いろいろなことを考えてしまうのです。
 
今までいろいろなレースに参加してきて、全てが完璧だったことは一度もありません100が完璧だとするならば、高くても90を超えるくらいのレースが極稀にあるくらいです
常に100を目指すということにも様々な意見があることでしょう。あえて80くらいの出来を目指すという選択をすることも必要なのかもしれません。
ただ、これも私の性格的な問題なのかもしれませんが、80を目指して80にならずに60の状態でもしスタートラインに立ってしまった場合に、スタートする前から自信が生まれずに、不安な状態で走ることになりかねないからです。
 
たまに、トラックレースでの記録会は、身体の調子が悪いことがある時があります。逃げ出したくなるような時です。
でも、そのような時でも不思議と走り始めると、快調に走れてしまうことがあるから不思議です。しかし、フルマラソンに関してはそこまでの経験が今までにありません。そこをうまく乗り切れるくらいの精神力を身に付けられればいいとも思う次第です。今までの経験を糧に成長することこそが1番大事なことだと思います。
 
適当に練習をして、ノープランで走ってたまたまいい成績を残せたことが、実はフルマラソン初期の頃はありましたそれは、偶然の産物であり、真の実力ではないと思っています
今の方が練習をしていて、心技体の持っていき方や準備に関しては、その頃よりも格段に上だと自負しています。
だから、早くフルマラソンの大会に出て、自分の納得する成績を残したいです。そして、今までの失敗や経験があったからいい成績が残せたと、胸を張って言えるような記事をここで書きたいと思って練習している所存です。
 
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。