kimunori10’s diary

マラソン、スポーツ、トレーニングを中心とした雑記ブログ

読書をすることがいい理由~パート1

読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋、芸術の秋、とよく言われています。
秋という季節は何をするにしても、もってこいの季節です
日本は四季があるので、1日を過ごすのに、やはり秋はちょうど良いと思います。
新たに何かに挑戦したり、どこかに出かけたり、何かを見つけたりするのは、秋が1番最適でしょう。
 
私は、以前から読書はしていたのですが、本を読む頻度やペースの波が激しく、快調に読み進められる日もあれば、全く読まない日もあります。雑誌は進んで読むのですが。
特に今年は、外出したりアウトドアで何かをしたり、どこか遠くに旅行に出かけたりすることをためらう人が多いでしょう。
私もスポーツ観戦(サッカー観戦)をしたいのですが、どうしても乗り気になれないのが現状です。
 
そこで、今年に関しては「読書の秋」を楽しもうと決意しました。
別に季節に関係なく取り組めることではあるのですが、読書をすると実に良いことがたくさんあります。
もちろんそのようなことはご存じだという方が多いでしょうが、改めて読書をすることの良い点や効果、どんな本を読んでいけばいいのかを中心に書いていきたいと思います。ただし、長くなりましたので2回に分けて書いていきます。
1回目は、読書をすることによる効果を1回目に書きます。
2回目は、効果的な読書ジャンル、効果的な読書の方法、効果的な読書の時間帯についてかいていますのでお楽しみにしておいてください。
 
・読書の効果
まずは、読書がもたらすさまざまな効果をご紹介します。
1.ストレスが解消される
読書の効果としては、ストレス解消が挙げられます。本を読んで心が安らいだ経験は誰しもあると思いますが、実は、読書のリラックス効果は科学的に認められているのです。
とある大学の研究によると、読書によるストレス解消効果を発表しました。
心拍数や筋肉の緊張状態からストレスを計測した結果、ストレスが約70%も減少することがわかったそうです。
これは、音楽鑑賞やコーヒーなど、他のあらゆるストレス解消法を上回る数値なのだそうです。
読書のストレス軽減効果は、「ビブリオセラピー(読書療法)」として実用化されています。
ビブリオセラピーとは、牧師で人気エッセイストでもあったサミュエル・マッコード・クローザーズ氏が提唱した概念で、読書によって病気の治癒を図る心理療法です。
自分の状態に適した本を読むことで、行動をよい方向に変えたり、苦痛を減らしたりするなどの効果が期待できるのだそうです。
すでに英国では、薬の代わりに本が処方されるシステムが2013年に認可されたそうです。
多くのストレスを抱えている方は、ゆったりと過ごせる時間を確保して、本の世界に身を委ねてみてはいかがでしょうか
 
2.創造力が磨かれる
創造力が磨かれることも、読書がもたらす効果のひとつです。
生理学者酒井邦嘉氏によると、読書をするとき、脳は他の活動とは違う特別な使い方をされるため、創造力が鍛えられるのだそうです。
例えば、川端康成の『雪国』で「トンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。」という文章を読んだら、「いったいどんな雪国だろう?」「夜の底が白いというのはどんな風景だろう?」と能動的にイメージを膨らませます。
このように、文字情報をもとに想像を膨らませたり考えを構築したりすることは、創造力の鍛錬になるのです。
創造力は、新しい企画・アイデアを出すときや、問題の解決方法をひねり出すときなど、仕事・学習・日常生活のあらゆる場面においてなくてはならない能力です。
創造力がないと、与えられた情報や指示以上のことを自分で生み出せない「マニュアル人間」になってしまう恐れがあります。
イデアを出したり、自分の頭で考えたりすることに苦手意識のある方は、ぜひ読書習慣を身につけ、創造力を磨いてみてはいかがでしょうか
 
3.脳が活性化する
読書には、脳を活性化する効果もあります。
医学博士の川島隆太教授によると、本の黙読により、視覚情報を処理する「後頭葉」や思考・創造性に関わる「前頭前野」など、脳のさまざまな部位が活性化するのだそうです。
川島教授が2003年に発表した資料によると、音読も脳を活性化させ、学習効果を2~3割向上させることが期待できるのだそうです。
音読では「発声する」「自分の声を聞く」というプロセスが加わるため、黙読よりも複雑な情報処理が必要になり、脳をまんべんなく刺激できると考えられています。
そして、音読の速度が速ければ速いほど、脳はいっそう激しく活性化するのだそうです。
脳が活性化されると、勉強だけでなく仕事においても様々なメリットが生じます
例えば、音読によって活性化する前頭葉は、感受性や自制心などを司っているため、前頭葉が活性化することでコミュニケーション能力の向上が期待できます。
コミュニケーション能力が高まると、相手の思いを感じ取ったり、自分の考えを的確に伝えたりできるようになるため、良好な人間関係を保つことができます。
 
4.仕事や日常のヒントをもらえる
読書からは、仕事や日常に活かせる知恵を得ることもできます
問題に突き当たったり、悩みを抱えたりしているときには、読書を通して先人の知恵を学びましょう。
例えば「営業成績がなかなか伸びない」という悩みを抱えている場合、ゼロから自分で考えるよりは、ビジネス本でノウハウを学んだほうが早く解決できる場合がほとんどです。
読書には、長い時間をかけて積み上げる「教養」の側面もありますが、目の前の問題を手っ取り早く解くための「参考書」という一面もあるのです。
ビジネス総合誌「プレジデント」は、年収が高い人ほど読書に時間をかける傾向がある、という調査結果を報告しています(2016年7月号)。
1,000人のビジネスパーソンを対象にしたアンケートによると、「1ヵ月に3冊以上本を読む」という項目に「はい」と答えた人は、年収500万円台では22.2%、年収2,000万円以上では46.2%であるとの結果が出ました。
ビジネスで成功をつかむためには、日頃から本で先人の知恵を吸収しておくことが大切だということが、上記のアンケート結果から示唆されています
本を読んだら「へえ、なるほど」と感心して終わるのではなく、書かれているノウハウを実践できるよう、使えそうな知識を見つけたらメモしておきましょう
 
5.視野が広がる
読書には、視野を広げる効果もあります。
読書とは「著者との対話」にほかなりません。著者がどう考えているのか、どう感じたのかについて、著者の思考の過程をたどることで、自分以外の視点でものを考えることができるようになります
本を多く読んだ人は、多くの視点を持っているのです。
広い視野を持つことで、周りの人とは違うユニークな価値を提供できるようになるそうです。
例えば、新しい企画やアイデアを出すときには、一つの視点に凝り固まっていてはなかなか良いアウトプットができません。
様々な角度から可能性を検討するためには、読書によって培われた広い視野が不可欠なのです。
視野が広い人間になるには、とにかく学びのアンテナを広げることが大切です。
身の周りのあらゆることに関心を持ち、ジャンルを偏らせることなく、様々な種類の本を手に取ってみましょう
ビジネス書しか読まない人は、小説や理系の本なども読んでみましょう。
ベストセラー本や人気の本しか読まない人は、本屋で目についた本を「ジャケット買い」してみてください。
広く食指を伸ばすよう心掛ければ、視野が驚くほど広がるでしょう。
 
6.教養が磨かれる
読書の効果としては、教養が磨かれることも挙げられます。
教養を身につけるための読書法として「乱読」があります興味が少しでも向いた本をとにかく手に取ってみることで、ジャンルの垣根を超えた幅広い知識を得ることができるのです。乱読のコツとして以下を挙げます。
・ほんの軽い好奇心につられたら読む
・本をやみくもに、手当たり次第に買ってくる
・買った本で失敗しても構わない、恐れない
・本は読み捨てて構わない
一つの知識を身につけると、教養はネットワークのようにどんどん広がっていきます。例えば、ワインに関する本を読めば、ワインの歴史や産地、産地の言語・経済・宗教・芸術という具合に、知りたいことが芋づる式に出てくるはずです。
そして、生まれた好奇心を押さえつけることなく、興味の向くままに本を読みあさることが、深い教養につながっていくのです。
人材育成コンサルタントの能町光香氏によると、一流のリーダーほど、「教養は人としての器を大きくし、人間力を磨いてくれる」と知っているそうです。
そのため、仕事に直接は関わらない知識を身につける時間も大切にしているのだそうです。
仕事に必要な本やビジネス本ばかり読んでいる方は、別のジャンルの本にもチャレンジしてみましょう。
 
7.読解力が高まる
当然ではありますが、読書は読解力を高めてくれます。
読解力は、これからの時代、ますます重要になるスキルです読解力は今のところ、AI(人工知能)には習得が困難な能力のため、読解力の高い人はAIに仕事を奪われないだろうと考えられています
裏を返せば、読解力のない人がやっているような仕事は、そのうちAIで代替可能になるということなのです。
実際、AIは驚異的なスピードで進化を遂げています。例えば、完全な自動運転車が実用化され普及した暁には、タクシードライバーという仕事は、この世から消えてしまうかもしれません。
そして、同様の危機はタクシードライバーに限らず、どんな職種にも当てはまりかねないのです。
「読書なんて効果ないのでは?」と思っている方は、自分の市場価値を守るという意味でも、ぜひ普段から本に親しむようにしておきましょう
 
8.知識が増える
読書には、思考の材料となる「知識」が得られるという効果もあります
史上最高の投資家と名高いウォーレン・バフェット氏は、1日あたり500ページも読書していたそうです。
バフェット氏は、多くの事実や情報を集めることが、投資家にとって何より重要だと考えていました。
そのため、あえて著者の意見は読まず、書かれている事実をもとにあくまで自分の頭で思考するという、少し変わった読書法を採用していたそうです。
投資に限らず、「正しい思考」をするためには、「正しい情報」を多くインプットし、積み重ねておくことが欠かせません
天気予報を例に考えてみましょう。正しい天気予報をするためには、気圧の配置・気温・湿度・風向きといった情報が欠かせません。
良質で正しい情報は、「正しく考える」のに不可欠な材料なのです。
いざ問題に直面し、判断・解決しなければならない場面が訪れたとき、日頃から読書でインプットしておいた知識が強い味方になってくれるはずです
 
9.ボキャブラリーが増える
読書には、ボキャブラリーが増えるというメリットもあります。
豊かな語彙は、仕事や勉強に欠かせません
明治大学文学部教授・齋藤孝氏は、ボキャブラリーの量によって、生涯年収が左右される可能性さえあると指摘しています。
国語講師の吉田裕子氏によると、ボキャブラリーには「認知語彙」と「使用語彙」の2種類があります。認知語彙の量は、使用語彙の3~5倍だそうです。
認知語彙:文中にあれば、なんとなく意味がつかめる
使用語彙:自分が話したり書いたりするときに使える
本を読み新しい言葉に出会うことで、認知語彙を増やしていくことが可能です。
誰でも分かるように簡単な言葉しか使われないテレビなどのメディアに比べると、本では知らない言葉に出会いやすく、認知語彙を得られる機会が増えます
そして、たくさんの活字に触れ、同じ言葉に何度も出会うにつれ、認知語彙は深く頭に刻まれていき、やがて使用語彙へと変わっていきます。
 
10.メタ認知能力が高まる
読書には、メタ認知能力を高める効果もあります。
メタ認知能力とは、自身の状態を客観的に把握する能力のことですメタ認知能力が高いと、ネガティブな感情が沸いてきたときでも冷静に自分を分析し、対処することができます
例えば、あなたがSNSで「ブランド物のバッグを自慢している人」の投稿を見つけて腹を立てたとしましょう。
メタ認知能力が高ければ、「この苛立ちは嫉妬心によるものだ。自分には手の届かない高価なバッグなので、買える人を羨んでいるんだ」と自己分析して気持ちを落ち着かせることができます。
負の感情の発生原因を特定できれば、「こんなくだらないことで腹を立てているのか」と認識したり、ネガティブな感情を和らげる方法を考えたりすることができます。
メタ認知能力があることで、感情的になりすぎず、客観的な判断を下せるのです
そして、メタ認知能力を高めるのに有効なのが「読書」です。特に小説には、登場人物の心理や出来事などが第三者的な視点から描かれているため、客観的に物事を把握する能力を鍛えられます。
 
11.英語が学習できる(洋書)
英語で書かれている本を読むのは、英語学習に最適です
英語があまり得意でないという人でも、最低限の文法さえ知っていれば、児童文学のように平易な英語で書かれた本を楽しめます。
洋書のなかの英文は、問題集や参考書とは違った「生」の言葉がたくさんあります普段ネイティブが使っている語彙・表現に触れることができ、実践的な英語の学習には最適です
例えば、「wishy-washy」(優柔不断)という言葉を知っていますか? このように、「受験英語」では習わないけれどネイティブは日常的に使っている単語はたくさんあるのです。
また、洋書を読むと、単語の意味を「文脈」で判断することができます。洋書には知らない単語が多く出てくるでしょうが、前後の文脈やあらすじから単語の意味を推測しやすいため、いちいち辞書を引かなくても読み進めていけるのです。
それに、英語で書かれた本を1冊でも通読する経験をすれば、資格試験などの長文問題が短く感じられたり、英文に対する抵抗感が少なくなったりするかもしれません。
英語や他の外国語を得意にしたいと思う人にとって、その言語での読書は非常に効果の高い勉強法なのです
 
長くなりましたが、今回はここまでにしたいと思います。次回の2回目をお楽しみにしておいてください。
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。