kimunori10’s diary

マラソン、スポーツ、トレーニングを中心とした雑記ブログ

走ると陥る危険な罠

ランニングはダイエットに本当に適しているのでしょうか?
私の見解は「いいえ」です。
 
なぜかというと、特にランニングをした後の満足感から解放されて、運動後に食べ過ぎてしまう恐れがあるからです。もう少し掘り下げて言うと、消費カロリーよりも摂取カロリーの方の方が上回ってしまうからです。
確かに、ランニングをした後は一時的には痩せます。しかし、その理由はほとんどが身体の中の体水分が身体から抜けていっただけだからです。
 
このことを、未だに多くの方々が知らないことが事実なのです。私は、そのことに正直驚きました。と同時に、そのことを知識がある人が上手く伝えきれていないのもまた事実なのです。
 
では、運動した後にどのくらいカロリーを消費するのでしょうか?
これはもちろん、運動の強度やその人の体格や体重、それに性別や基礎代謝量、筋肉量、脂肪量といったトータルでの指標にもよります。運動に関することで言うと、軽い運動であればほとんど消費しませんし、激しい運動であればそれなりに消費します
また、運動をする時間も関係があります運動の時間が長ければ長いほど、カロリーを消費することは言うまでもありません短い時間で高強度の運動をするよりも、長い時間をかけて低強度の運動を行った方がカロリーは消費していきますし、脂肪が燃えやすい身体に変わっていきます
 
よく皆さんが勘違いされるのは、激しい運動を長時間にわたって行った方がカロリーを消費するのではないか?ということです。
もちろん、それも間違ってはいないのですが、わざわざ激しく、長時間行う必要はありません。余裕のある強度で、時間を長くすればいいのです。わざわざ心拍に負荷をかけて追い込む必要はないということなのです。
その人がした運動がきつければきつい程、短時間であれ息は上がり、消費するカロリーが上がります。もちろん、それに伴い疲労度も増していきます。
 
ランニングは、人によってきつさや辛さはもちろんのこと、余裕度や心拍数の速さまで全然違ってきます。ここでちょっと待ってほしいのです。なぜ、辛いことやきついことをしてまで走るのでしょうか?また、ダイエットでもなぜ走るという行為をわざわざ選択するのでしょうか?
ここで、「走る」という行為を「歩く」という行為に置き換えました。
歩くことで走ることとは違い、運動強度や消費カロリー、エネルギーに関しては半分以下くらいには下がります。(歩くスピードや負荷による)また、ここでは時間も同程度と考えてください。運動はしているので、汗はかきます。そして、通常の生活でほとんどの方は歩くことが多いので、誰でも簡単に手軽に始められる運動にはなります。
 
たとえ走るような恰好の準備を忘れても、普段着のままで歩けば変ではありません。鞄等の手荷物があっても、重たくない限りはさほど邪魔でもありません。それに、かなりのペースで競歩の選手のように歩かない限りは、歩いて息を切らすこともありません。
歩くことで怪我のリスクはかなり下がります。それに、お医者様からご年配の方に向けて、歩くことは健康に言いと推奨されてもいます。だったら歩けばいいじゃないか。走らずに歩いたほうがいいのでは?と思うかもしれません。
 
しかし、なぜ「歩く」という行為よりも「走る」という行為を選ぶ人が未だに数多くいるのでしょうか?それは、走った後の「爽快感と達成感」が第一にあると思います。また、歩くよりも走った方が消費するカロリーがかなり高くなるという誤った認識もあるようです
確かに、走った方がカロリーを消費することは事実です。しかし、多くの人は走るという行為を長時間し続けることは困難でしょう。それに、1日や2日は頑張れたとしても1か月、2か月と続けられるでしょうか?
それに、走るという行為は怪我のリスクが格段に上がります走り始めた人の多くは、だいたいの方がどこかを痛めてしまい、病院や治療院に行くことがほとんどです
 
もちろん、歩いても怪我をすることはするのですが、走るよりもリスクは相当減ります。私は、それで走るのを選択する行為は辞めなさい、お勧めしません、と言っているわけではありません。
走ってもいいのですが、それをずっと続けられますか?怪我をするリスクが上がりますけどいいですか?わざわざきつくて辛い思いをする運動を選択しますか?と問いかけたいのです
 
ここで少し話は変わりますが、私はランニングをほぼ毎日のようにしています。そのため、走り終わった後の爽快感は、体調が良ければだいたい感じています。体調が悪くてあまりいい練習ができなかったとしても、ある程度の達成感は得られます。
もちろん、ハードに追い込んだ日や、きつい練習をした直後はきついです。しかし、落ち着いてきて回復してからは、満足感が体中からあふれ出るような感覚に陥っていきます。
私は毎日ではありませんが、キンキンに冷えた飲み物やビールを飲みたい、マッサージを受けながら寝たい、たくさん食べたい、甘いものを食べたい、美味しく好きなものを食べたい、と思うことがあります。
 
人それぞれに達成感や満足感の感じ方に違いがあるように、仕事でも良いので何かを成し遂げた後に、ほっと一息つける瞬間や感覚は共通しているのではないでしょうか?これは先程も少しお話しましたが、歩くことよりも走ることの方がより強いことは間違いありません
 
ここで私が以前、東京にいた頃の出来事の話をします。当時のランニングの練習は、大学生でしたが基本的に1人で走っていたため、自宅近辺を走っていました。また、当時は1人で基本的に走っていたものの、やはりどうしても練習仲間が欲しくなったため、学内のランニングサークルと皇居を拠点としたランニングクラブチームに所属していました。
皇居を拠点としたランニングサークルの他の仲間は、私よりも年上の方ばかりでした。練習を一緒に行う日は、平日の夜の金曜日か、土日曜日等の休日が多かったです。
それからかれこれ15年近くが経ちますが、その頃はランニングブーム初期の頃でした。そのため、上記の曜日を中心に、皇居周辺を走っているランナーはかなり多くいて、人をかきわけながら走っていた記憶があります。
 
話が少し脱線しましたが、走り終わった後は銭湯やシャワーで汗を流した後に、「お疲れ様会=飲み会または食事会」をしていました。
金曜日ですと、私以外の方々は仕事が終わって、走って、飲み会となるわけです。その時の飲み会や食事会での気分や状況はどうだったのかというと、
・仕事が終わって走り、お腹が満たされたあとに待っている爽快感
・仕事後のストレスから解放される気持ち
・自宅よりも外に出て周りに多くの仲間と時間を共有できる幸せな気持ち
・嫌な状況や苦しみに耐え抜いた状況や環境から抜け出せた開放感と満足感
・飲み会や食事会がこの後に待っているから練習が苦にならない状況
・仲間と一緒に練習をしてその気の合う仲間と同じ時間を楽しく過ごせること
社会人になり、サークルの仲間とランニング後の打ち上げとかで、特に暑い日の運動後のビールが美味しく感じるのも、大人になってようやく分かりました。
 
特に夏場だと季節柄、爽快感からか、ランニングの後のビールというランナーやスポーツ愛好家は多いのではないでしょうか?
それに、しょっぱいものや塩辛いもの、糖分や塩分を中心とした味の濃いものを食べたくなります。これは、水分とともに塩分が体外に排出されているからでもあります。
もちろん、消化にいいもの、胃腸に優しいものを食べたり、プロテインを飲んだりした方が体や内臓にはいいでしょう。それが理想ですし、すでにそのことを頭の中で理解している人もいると思います。
 
では、なぜ運動しているのに体重が一向に減らない、身体が変わらないと嘆く人が未だに多いのでしょうか?
体重を減らすには、繰り返しになりますが、「摂取カロリーの見直し」要するに「食べ物の摂り過ぎ」に尽きます
つい、消費カロリーをどうにかしよう、増やそうと考えがちなのですが、鍵になるのは摂取カロリー、要するに「日常の食事」に尽きるのです
この場合ですと、体重を減らしたい、という人のみに限ります。つまり、健康診断の検査でBMI体脂肪率が基準値より高く医師から体重を減らしてください、と言われているいうような方です。
身体を絞りたい、ウエストを細くしたい、筋肉を付けたい、代謝を上げたい、諸症状を改善したい、といった類の方は別物であると認識してください。
 
特に女性に多いのですが、ある程度体重は落ちてきているけど、余分な脂肪が落ちない、なかなか身体が絞れないといったような悩みがあると思います。
女性は、生理学的にも脂肪が落としづらく、またつきやすく、痩せにくい身体や体型をしています。それに、急なダイエットがなぜいけないのかというと、女性ホルモンが身体に異常をきたしているという信号を脳に送ります。
すると、今まで正常に動いていた神経伝達物質や血液、細胞等が正常な働きをしなくなっていきます生理がストップ、不順になったり、自律神経が乱れたり、貧血になったり、冷え性や頭痛、めまいが起きたりするのはその現れです
 
全てにおいて、「過剰に」「無理に」「好きでもない」ことというのは長続きしません。自分の健康を損なえば、それこそ本末転倒です。
ランニングは、ウォーキングと比べて、全身運動ではあります。私は、ランニングをして痩せていった人を何人か見てきました。しかし、何回も言うようですが、怪我をしやすいのも事実ですし、1か月くらいの短期間で劇的に変わるようなことはありません。
 
もちろん、正しいランニングフォームを身に付ければ、より効率的に全身の脂肪燃焼につながり、気になるお腹周りを中心とした引き締めに効果を発揮してくれるでしょう
ただ、ランニングをするのであれば独学で1人ではせずに、トレーナーや指導者、また医師の監修の基に行うことが非常に大事になります
もちろん、ランニングだけを思う存分していてもいいのですが、怪我のリスクがあること、適切に上記の方々の監修の基で体重や体脂肪等の管理をしておくこと、適度に食事やお酒を楽しむこと、必要に応じて筋力を鍛えること等、全てがバランスよく噛み合えば、ランニングが今よりも楽しくなることは間違いないでしょう。
 
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。