お菓子をご飯代わりにする人は要注意
お菓子をご飯代わりにする人は意外と多くいて、特に若い世代の人に多く見られます。
1食分の食事をお菓子にする人がいるのですが、それは大変身体に良くないことなのです。
その原因と、今後気をつけるべきことをこれからお伝えしていきます。
お菓子は別名「嗜好品」と呼ばれており、1日1回ごく少量を嗜む程度の簡単な食事として位置づけられています。
そして、お菓子は大概のものが甘いため、お口直しとして、また頭がすっきりするので気分転換として召し上がる人が多いと思います。
特に、子供であれば成長期なので、1日3食では足りず、すぐにお腹が空いてしまいます。
お昼ご飯から晩御飯までは比較的時間の間隔が空くため、「3時のおやつ」として子供は3時になったら、好きなお菓子を食べていると思います。
子供に限らず、人間は空腹になればお腹が空きます。
しかし、食事をするとなると量が多く、また午後には疲れてくるので、お菓子という文化が日本に嗜好品として広まっていったのです。
お菓子は手軽に、気軽に美味しく食べられます。しかも、自分の好みの味がたくさんあります。
種類が豊富にあるため、今日は何を食べようかと苦労した経験があるのではないでしょうか。
そして、味が美味しいのはもちろんのこと、気分が落ち込んだ時や疲れた時に食べると元気になれます。
それに、健康志向の人が多いことから、お菓子1個分の低いカロリーのものが、最近では多く売られています。さらに、それを食べると満腹になります。
ただし、皆さんがよく口にするようなケーキ、プリン、クッキーなどの洋菓子、お饅頭やおせんべい等の和菓子などは、糖質と脂質が主成分です。
多くの糖質や脂質を体内で処理するためには、大量のビタミンとミネラルが消費されます。
糖質をエネルギーに変えるビタミンB1が不足すると、疲労感、倦怠感、イライラ、集中力低下などが起こります。
また、ビタミンB1、B2ともに身体に貯蔵できないため、毎日摂取する必要があります。
ビタミンB1は豚肉、鰻、玄米などに、ビタミンB2は豚肉、牛肉、鶏レバー、納豆、卵、魚に多く含まれています。
糖質を摂り過ぎると、体内の糖とタンパク質とが結びつき変性する「糖化」という現象が起こります。
糖化が起こってしまうと、老化物質が発生し肌や血液、臓器など全身の老化を加速させてしまうのです。
また、お菓子をご飯代わりにすると太るのはもちろんのこと、体調不良が起きやすくなり、老化を加速させます。
もしお菓子やスイーツを食べるなら、栄養バランスの良い食事(できれば食物繊維たっぷりの食事)を摂った後にしましょう。なぜなら、血糖値の急上昇・急降下を抑え、食べすぎ防止につながるからです。
そうはいっても、
「お菓子やスイーツがどうしても食べたい。分かってはいるけど、食事代わりに甘いものを食べてしまおう」
このように考えたことのある人、また実際に経験のある人は多いはずです。
確かにカロリー的には大差なく、むしろ低カロリーで済んでしまう場合すらあります。
しかし、こうした食べ方は、やはり太りやすいのが現実です。そして太るだけでなく、身体に様々な悪影響を及ぼす原因にもなり得るのです。
そのことを理解していただくためにも良くない理由として3点挙げました。
また、甘いものを食べるタイミングを最後に書きましたので、ぜひご参考にしてください。
・食事代わりにスイーツを食べる3大デメリット
1.太るもと
通常の食事であれば、様々な栄養素を摂ることができますが、ケーキ、プリン、クッキーなどの洋菓子は糖質と脂質が主成分です。
ビタミン、ミネラル・食物繊維など、ダイエットに欠かせない栄養素はほぼ期待できません。
食事を摂るのは空腹時、つまり血糖値が下がっている状態です。
そしてエネルギーとして使われなかった余剰分の糖は、脂肪として蓄えられてしまいます。
急上昇した血糖値は急下降し、すぐにまたお腹が空いて何かを食べてしまうという悪循環にもなりかねません。
特に、朝は血糖値が下がっており、しかも体へ吸収されやすい状態ですので、朝食代わりにスイーツを食べてしまうと非常に太りやすいと言えます。
また、血糖値の急上昇・急降下を日常的に繰り返すと、糖尿病のリスクが高まることがありますので、太ることへの心配だけでなく、健康面でも注意が必要です。
2.体調不良のもと
食事とスイーツとの大きな違いは、食事は栄養を摂ることができますが、スイーツは反対に体の栄養を浪費してしまうということです。
スイーツは総じて高カロリーですので、エネルギーは得られますが、たっぷりの糖質や脂質を体内で処理するためには、大量のビタミン・ミネラルが消費されます。
糖質をエネルギーに変える(代謝する)ためには、ビタミンB1が使われます。
水溶性のため、身体にストックしておくことができないので、日々の食事から摂取しなくてはなりません。
豚肉や鰻、玄米などに多く含まれます。
そして、代謝しきれなかった糖質は体脂肪になります。
脂質の代謝には、ビタミンB2が使われます。豚・牛・鶏レバー、鰻、納豆、卵、魚に含まれ、B1同様に水溶性のため、身体にストックができないので毎日摂取するべき栄養素です。
3.老化の元
糖質を摂りすぎると体内では「糖化」という現象が起こります。
糖化とは、体内の糖とタンパク質とが結びつき変性することです。
例えば、肉に火を通すと固くなり色が変わるのもタンパク質の変性の一種で、一度糖化が起こると元の状態には戻りません。
体内で糖化が起こるとAGEs(エイジス・終末糖化産物)という褐色の老化物質が発生します。糖質の過剰摂取は体内で代謝しきれず糖化し、肌や血液、臓器まで、全身の老化が加速してしまうのです。
これにより、肌のくすみ、弾力がなくなる、代謝が低下し太りやすくなる等に陥るため、成人病リスクの上昇などが危惧されています。
糖化を防ぐには、血糖値を急上昇させないことが重要です。食事代わりにスイーツでは、糖化、そして老化への道まっしぐらなのです。
・甘いものを食べるタイミングはいつが良いのか
食事代わりにスイーツを食べるのは良くないことが、ここまででお分かりいただけたと思います。
スイーツを食べたいときは、玄米、野菜、きのこ、海藻などの食物繊維たっぷりの食事の後が1番です。
食物繊維を摂った食後であれば、血糖値の急上昇・急降下の問題が解消されます。
また、すでに満腹感を得た後なので、量を食べ過ぎることもあまりないと思います。
脂質の高い洋菓子よりも和菓子が、使用されている甘味は白砂糖より黒砂糖やはちみつのほうがいいでしょう。
また、ご飯とお菓子を比べた時に太りやすい理由として、
・油のリスクがあって太りやすいのがお菓子
・ご飯よりお菓子の糖質のほうが吸収が速い
この2点が挙げられます。
お菓子は、カロリーばかり高くて、食物繊維やビタミン・ミネラルが不足するので、健康面でも心配があります。
お菓子ばかり食べて、肌荒れしているようでは、痩せても美しくありません。
ここまででお菓子を食事代わりにしてはいけない理由と、補足として甘いものを食べるタイミングについて述べましたがいかがでしたでしょうか。
「別に自分の身体なんだからいいでしょ?」という声が聞こえてきそうです。
しかし、今は問題なくても、歳を重ねていくと、その先の人生にツケが回ってきてしまいます。
後々後悔しないようにするためにも、今のうちに食生活を改めて、未来につながる健康的で、きれいな身体を目指していきましょう。
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。