プロテインについて
「プロテイン」という言葉をなんとなく聞いたことがあるという人が多いのではないでしょうか?
全く運動をしてこなかった人は、おそらく初めて聞いたという場合もあるでしょう。
筋トレの効果を高めたり、効率的にボディメイクをしたりするために、プロテインを飲んでいるという方もいるはずです。
また、プロテインを利用してみたいけれど、どのように取り入れればいいのか分からないという場合もあるでしょう。
・プロテインとは、そもそもどういったものなのでしょうか?
・なぜたんぱく質が不足するといけないのでしょうか?
実はたんぱく質が不足すると、人の身体の様々な部分の機能が低下してしまうからです。
例えば、たんぱく質不足による筋肉量の低下は、体のたるみを招きます。
また、スポーツなどで身体を頻繁に動かす場合は、たんぱく質が不足していると怪我をしやすくなったり、怪我の回復が遅くなったりするほか、体調不良を引き起こしたりするリスクを高めてしまうのです。
・1日にどのくらいのたんぱく質の量が必要なのでしょうか?
1日に必要なたんぱく質の量ですが、身体を動かす習慣がそこまでない方と、アスリートや筋肉をつけたい方とでは、大きく変わってきます。
まず、一般的な日本人が1日に必要なたんぱく質は、摂取エネルギーの13~20%が理想的といわれています。推奨量としては、成人男性で1日60g、成人女性は1日50gほどです。
また、「体重1kgに対してたんぱく質1g」という見方もあります。
一方、日常的に運動する方や筋肉をつけたい方、ボディメイクをしたい方の場合は、こうした一般的な量よりも、多めにたんぱく質をとることが推奨されています。
・必要なたんぱく質を摂取するためにはどうしたらいいのでしょうか?
筋肉をつけたいからといって、「体重1kgに対して2g」のたんぱく質を食事だけで摂るのは、意外と大変なものです。
たんぱく質の量を優先して食事メニューを決めると、余計な脂質やカロリーを摂取してしまうことにもなりがちです。
そこで活用したいのが「プロテイン」です。
また、筋肉をつけるだけでなく、身体を絞りたいという場合にも、プロテインは活用されています。減量のための食事メニューでは、どうしてもたんぱく質が不足しがちとなるため、必要な筋肉も失ってしまうリスクがあります。
・プロテインのメリット・デメリット
・メリット
1.必要な分だけのたんぱく質を、必要なときに簡単にとることができる
2.カロリーや脂質を抑えやすい
3.身体に吸収しやすい形で商品化されている
・デメリット
1.プロテインだけでは空腹感を満たすことが難しい
2.複数の栄養素が含まれる商品が多く、サプリや食事との組み合わせ方によっては、栄養を過剰摂取してしまう可能性がある
・プロテインの種類と選び方について
1.ホエイプロテイン(動物性)
ホエイプロテインよりもゆっくりと体内に吸収されますが、その分、腹持ちがいいというメリットがあります。
ダイエットのためにプロテインを利用したいという方にもいいでしょう。
3.ソイプロテイン(植物性)
ここでご紹介するプロテインの中で、唯一植物性なのがソイプロテインです。大豆を原料としており、吸収は緩やかで、カゼインプロテインと同様に腹持ちがいいという特徴があります。原料の大豆に含まれる大豆イソフラボンには、美肌や脂質代謝の促進による脂肪燃焼効果が期待できるため、ダイエットや美容目的の方、体型や筋肉量を維持しながら体重だけ落としたい方におすすめです。
・プロテインを飲むタイミングと正しい飲み方
最後に、プロテインを飲むタイミングや、正しい飲み方についてご紹介しましょう。飲むタイミングや時間帯によって、たんぱく質の吸収のされ方も大きく変わってくるため、より効果的に飲む方法をチェックしてください。
・運動後30分以内に摂取するのがベスト
まず、プロテインを飲むベストなタイミングは、筋トレと合わせて飲む方が多いことからもわかるように、「運動後30分以内」とされています。
1.食事と一緒に摂る
体内では、糖質不足でエネルギー源がない場合、不足した分のエネルギーを補うために、たんぱく質が使われてしまいます。
糖質を加えたメニューで、プロテインを食事に取り入れてみましょう。
2.間食として摂る
特に、運動開始1時間前くらいのタイミングで、プロテインを間食として飲んでおけば、筋肉の分解を防ぐことにもつながるでしょう。
3.就寝前に摂る
就寝直前の飲食は、消化器官へ負担をかけやすいため、プロテインを飲むのは遅くとも就寝の1~2時間前までには済ませるようにしましょう。毎晩飲む必要はなく、運動した日の夜に飲むだけでも十分です。
・太る可能性が高い飲み方
プロテインは太ると思っている方、こんな飲み方をしていませんか?
食事のみでたんぱく質量を増加させるためには、肉・魚・卵などの主菜のボリュームを増やすことも必要です。
しかし、そのデメリットとしては、肉や魚などの食材に含まれる脂肪を同時に摂取し、さらに調味料からの脂肪摂取が増えることが考えられます。
そのため、調理法を蒸す・煮るなど油の少ない方法を選ぶことは、脂質コントロールには有効な対策の1つです。
その継続が難しい場合や、他の栄養素が不足傾向になってしまう場合等は、プロテインの併用を検討すると良いかもしれません。
2.乳脂肪分を考えていない
プロテインを牛乳で溶いて飲んでいる人もいるのではないでしょうか?
牛乳1杯200gは134kcal、たんぱく質6.6g、脂質は7.6gです。
この栄養素をふまえて、現在必要としているエネルギー量を考えた時に牛乳ではなく、水で溶かして飲むことでコントロールすることもできます。
・糖質の重要性を知る
体重増加に影響を及ぼす主な栄養素は、エネルギー源となる糖質と脂質が考えられます。
プロテインには多くの種類が商品化されていますが、エネルギー源となる糖質が含まれている物もあります。
利用するときには、エネルギー量と糖質量を把握することが大切です。
しかし、糖質が含まれているのには理由があります。
トレーニングでは、エネルギー源として糖質を利用するため、体内のグリコーゲンは減少していきます。
その状況で身体づくりを目的にたんぱく質を摂取しても、エネルギーが不足しているため十分に合成されず、本来の目的を果たしてくれません。
糖質は重要であることを理解し、脂肪の摂取をコントロールすることで、体脂肪の増加を防ぐことにつながるでしょう。
・大豆プロテインも活用してみよう
大豆ペプチドも、健康に関連する様々な研究がされています。
・たんぱく質は均等に、こまめにとりましょう
たんぱく質は、一度にたくさん摂取しても効果的ではありません。
トレーニング前後のタイミングはもちろん、計画的に分けて摂るようにし、1回で摂取量が偏らないように注意しましょう。
もちろん、プロテインはノンカロリーではありません。しかし、直接的な太る原因となるものでもありません。
ここまでお読みいただきいかがでしたか?
必要な栄養を食事だけで摂取するのはとても難しい上、毎日続けるとなると根気も知識も必要となってきます。
そこで、プロテインを食事や間食に取り入れることで、健康的な身体づくりや理想的なボディメイクに効果が得られるでしょう。
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。