kimunori10’s diary

マラソン、スポーツ、トレーニングを中心とした雑記ブログ

駅伝の魅力をランナー目線で語る

この時期になると「駅伝、マラソンの季節」そう感じている人も多いのではないでしょうか?
私は陸上競技を中学生から始めて、最近は出場していませんが、今までに規模の大小を問わず、数々の駅伝大会に出場してきました。
 
駅伝を今まで走ってきて最初に思い浮かんだ感想としては、普段の記録会やロードレース、マラソン大会とは全然違った緊張感があります
緊張感というよりも、プレッシャーという表現が近いかもしれません。
タスキを肩にかけて走るのと、何もかけないで走るのとでは、一見同じように感じるかもしれません。
しかし、駅伝を経験すると分かるのですが、そのタスキが重たく感じるのです。
チームの絆が深ければ深いほど、よりそう感じるのではないでしょうか?
 
日本人は特に、「リレー」や「駅伝」が好きです。私もそのうちの1人です。
なぜかというと、「自分が本来持っている力以上のものが出せるから」、というのと「チームで目標を達成したときの喜びは、何物にも代えがたいものがあるから」です。
 
駅伝という競技は、だいたい一般の道路を走ることが多く、また走る区間によってその人の役割や走り方、レース形態が異なります
それにタスキを受けた時の順位によっても、最初からペースを上げて走るのか、序盤はペースを抑えて後半にペースアップをする走りをするのかというように、チームや監督・コーチ、目標とする順位によって、求められる走りというのが大きく変わっていきます。
そこで、今回は駅伝の魅力について、「選手目線」で書いていきます。また、駅伝での「1区」の役割から「中間走者」「アンカー=最終走者」と順番に書いていきます。
ただ、あくまでも一個人の感想だということをお忘れなく。
 
・1区について
今まで様々な区間を走りましたが、私が1番多く経験した区間は「1区」です。
なぜなら、比較的エースと呼ばれる走者が担うことが多く、流れを決め、順位を左右する重要度の高い区間だからです。
駅伝大会やリレーマラソン、規模の大小を問わず、1区を担う走者は重要な役割を果たします
中学校、高校の部活動で、長距離を走られていた方ならわかると思いますが、「1区」という区間は、「エース区間」と呼ばれています。チーム内でも走力が高い人が担うことが多い区間です。
距離が長いというだけでなく、先ほども申し上げましたが、流れを左右する重要な区間だからです。ブレーキをしてはいけないというプレッシャーが知らず知らずのうちに襲ってきます。
ただ、その想いが強いと、守りの走りとなり、集団の中で走るだけになってしまい、自分のしたいようなレースが出来なかった、というようなことが起こり得ます。
また、序盤はだいたい集団で走ることになるため、位置取りが大事になっていきます。
集団の中で走る方が得意なのか、前方に位置してペース変化に対応できる位置にいるのか、後方にいて様子を伺いながらレースを進めていくのか、他にもまだ位置取りで大切なことや考え方はありますが、大まかにはこのような感じでレースを進めていきます。
ただ、あくまで自分の走りやすい位置でレースを進めていくのがいいでしょう
監督やコーチ、先生の言われたとおりに走ることが学生のうちは多いのですが、もし指示がなく好きなように走れと言われたら、事前に様々なシミュレーションをして位置取りを決めたほうがいいでしょう。
どのようなスポーツもイメージトレーニングはすると思いますが、駅伝に関して言えば、数多くのシミュレーションをしておいたほうがいいと個人的には思っています。
どういう流れでレースが進んでいくのか、どのような気候になるのか、どのような選手・チームが出場するのか、人数はどれくらいなのか、自分の体調や調子によってどのような走り方をしないといけないのか、どこでラストスパートをかけるのか、コースの特徴、もしチーム内にスタッフの人や補助員の人がいるのなら、その人がどこに立っているのか、他の選手が仕掛けてきそうな場所、タスキを外す位置、1kmごとの距離表示の位置や建物の目安、カーブやコーナーの曲がり具合等、まだまだ様々ンことを事前に準備しておく必要があるのです。
だから、駅伝は事前の準備をしっかりしているか否かでも、順位に影響するといっても言い過ぎではないと思います。
実は、1区という区間に向いている人、そうでない人がいるのです。これは1区に限らず他の区間にも特徴があるように、区間ごとの選手の配置に大きく影響していきます。
1区に関して言えば、
・集団で走るのが得意であること
・ペース変化に臨機応変に対応できること
・ラストの切り替えができること
・集団から離れても粘れること
が備わっている人が向いていると思います。もちろん、コース特性等、他の要素を加味して総合的に判断しなければなりませんが、上記に挙げた選手がいれば「1区候補の選手」であるといえるでしょう。
1区走者を決める場合は、実にわかりやすくチーム内でのタイムトライアル等で判断ができます。上記の要素が備わっている選手であれば、走れる可能性が高いからです。
 
・中間走者について
1区とアンカー=最終走者以外の選手のことをここでは指します。
タスキを受けてから走り出します。ということは、この時点でいくつものシミュレーションをある程度走る前からしておく必要性があります
先頭でもらって走り出す場合、2番目以降でもらった場合、集団でもらった場合、単独で前後に差がある状態でもらった場合、後方の順位でもらった場合、最下位でもらった場合、もしくは繰り上げタスキの場合も考えられます。
実は、たとえ強いチームであっても、このような想定はしていないといけないのです
「まさか起こらないだろう」とタカを括って、準備を疎かにしているときに限って、あり得ないような状況が待ち受けている場合があるからです。
例えば、強いチームの選手で、おそらく1位あたりで来るからその状況のことくらいしかシミュレーションをしていなかった場合、前の走者がアクシデントで脱水症状に陥り、大ブレーキになったとしましょう。
その時、次に走り出す走者は頭にそのことは入っておらず、順位が最下位になってしまい前のチームの走者が確認できない場合、タスキを受ける走者はおそらく動揺をするはずです。そして、動揺したまま走り出し、前の走者を追いかける為にペース配分が大幅に狂い、その走者までもがブレーキになる、というようなことは実は往々にしてあることなのです
ブレーキすることを想定するなんて、チームの人を信頼していないことなのではないか?失礼ではないか?とお思いの人がいるかもしれません。
しかし、走者はブレーキをしたくて走っているわけではありませんし、たとえ走り出す前は調子が良くても、走り出すと何かおかしい、体調が急変するもしくは、筋肉系のトラブルが起きる事態があり得るのです。
極度の緊張で、前日にあまり飲み物や食べ物が受け付けらず、不十分な身体の状態で本番を迎える人は多くいます。それに当日の天候も関係してきます。
もしかしたら、テレビ中継等で駅伝のブレーキのシーンを見たことがあるかもしれません。
それを見ていろいろな感想をお持ちでしょう。
私は、駅伝でのブレーキは経験がありませんが、プレッシャーを感じること、期待をかけられること、注目を浴びることに関しては、なんとなくですが分かります。
個人で戦うよりもチームの方が気が楽になるのでは?とお思いの人もいるかもしれません。
しかし、駅伝はチームで戦う分「外せない=ブレーキできない」という、目に見えないプレッシャーがあるのです
そのチームが優勝を狙う、所属先が優勝を期待している、監督やコーチが優勝を取りに行く、
というように、チームが本気であればあるほどプレッシャーは大きくなります
もちろん、多くのチームがそうなのでしょうが、過度のプレッシャーに耐えられない選手もいるのです
話が少しそれましたが、駅伝を観る際はただ見るのももちろん楽しいのですが、選手目線で見てみるのも違った視点に立て、違った感情が生まれるかもしれません
中間走者に関して言えば、駅伝大会によって選手の配置が全然変わってくるので、選手の特徴を列記することはできません。
ただ一つ言えることは、先ほども言った通りに、事前の準備やシミュレーションをたくさんしておくということです。
 
・最終走者について
この区間に関して言えば、ラストスパートが得意な選手というのが1番最初に思い浮かびますし、それが最優先事項なのではないかと思っています。また、最後の走者ということは、中間走者よりも前後の走者の間隔が空き、単独走になることが中間走者よりも確率的には上がります
それは単独走であれ、集団であれ、過程ももちろん大事なのですが、フィニッシュテープを切れば順位が決まってしまうのです
運動会のリレーなんかは「花形」みたいな感じがありました。やはり、1位でテープを切るのはかっこいいです。それに目立てます。個人的には、あまりアンカーを走ったことはないのですが、なぜか気持ちよかったという印象を今でも持っています。
あとは、前の走者やスタッフ、監督等に出迎えられてゴールテープを切ります。そこに飛び込んでいけるので、自分の持っている力以上のものを出せる感覚がありました。ですので、いつもよりもラストスパートが出せる感じがしました。ただ、どれも全て余裕があればの話ですが。
 
テーマが「駅伝」についてなので、「○○駅伝」のようにテーマをもっと絞れば、もっと深く書けたのかもしれませんが、駅伝についてお話をするとどうしても、ざっくりとしか書けませんでした。
私はしばらく駅伝を走っておらず、また駅伝を走りたいとこれを書いているうちに思ってきました。
 
駅伝という競技は、その人が持っている力以上のものが出ます。とても不思議です。運動会のリレーが好きだった人は分かるかもしれません。
それはいろいろな要素がかみ合わさっているからなのでしょうが、とても奥が深く、陸上競技の中でも全く別物の競技だと思っています
今度はまた違った目線から、駅伝の魅力について書いていこうと思います。
 
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。