kimunori10’s diary

マラソン、スポーツ、トレーニングを中心とした雑記ブログ

競輪が好きな理由

競輪は実は中学生時代くらいから好きで、たまに放映しているテレビの中継を見ていました
亡き父親の影響で、私が幼少の頃から競馬や競艇のレースに連れていかれていました。
 
ただ、その当時はレースを見るというよりも、ただ遊びに連れて行ってもらっていたのですが、当時のレース場の雰囲気は、今でもなんとなく覚えています。
その当時は施設がかなり汚かったり、たばこの煙がもくもくと立ち上げっていたり、ゴミが床に散乱していたりして、とてもじゃないけど綺麗なイメージはなかったです。
そして、お客さんもおじさんばかりで少し怖い印象も当時はありました。
 
父親はあまり競輪には興味がなかったのか、競輪場に当時は、一度も足を運んだことがありませんでした。ちなみに、上記の3つのレース場(競馬場、競艇場、競輪場)は、車や電車で比較的近くで行ける距離にありました。
 
父親が亡くなってからもテレビではありますが、時々3つの放送があったら見ていました。
また、オートレースという公営競技があることも後々知り、4つの放送が地上波で放送されていたときは、楽しみに食い入るように見ていました。
 
しかし、その中でも競馬に関しては、あまり関心はありませんでした
あまり深い理由はないのですが、人間が競争していないからというのが1番だと思います。
競馬が好きな人は、上記の理由と反対の意見が理由としてあるかもしれません。馬だから面白いのだ、と。
 
確かに競馬は人気がありますし、上記の中では注目度や人気は1番あると思います。
しかし、私は他の公営競技にもそれぞれ魅力があると思っています。
 
ここでは、私が1番好きな「競輪」について少し書こうと思います。
あまり現地に行って観たことはないのですが、他のスポーツと同様にもし私にお金がたんまりとあれば、現地あるいは電話、インターネット投票で車券を買いたいくらいです。
 
現地で見る競輪の魅力としては、選手たちの迫力あるレース展開を楽しむことができる所
が、テレビ中継では感じることのできない最大の魅力なのではないでしょうか。
 
ここからは、競輪について少し掘り下げて書いていきたいと思います。
競輪選手たちが乗っている自転車は、オーダーメイドで徹底的な軽量化が施されています
またバンク(競輪選手が走るコースのこと)でストップするためのブレーキがありません
普段乗っているような自転車に、ブレーキがついていないことを想像できるでしょうか。
 
この他にギヤやタイヤにも、スピードを出すための工夫がたくさん詰め込まれています
選手たちは1年近く養成所で、競輪について缶詰になって様々な勉強をします。
その時に、競輪選手は自分で自転車の整備ができるようにならなければいけません
それに、自分の力や技術も磨かなければいけないので、すごく大変な職業でもあるのです。
 
バンクを走っているとき、競輪選手が出すスピードは最高時速70kmにも達するのです。
競輪は確かに「自転車レース」ですが、その迫力は多くの観客を引き込むものです。
初めて競輪場へ行き、そのスピード感の虜になってしまう方も決して少なくありません。私もそのうちの一人です。
 
競輪選手の練習をロードや室内で見たことがあるのですが、とても人間とは思えないスピードで走ります。普段車で運転している速度くらいのスピードで、自然と走っているのですからそのすごさがわかりました。
 
競輪のレースは、選手それぞれが選択する戦法によっても、その勝敗を左右します
限られた時間内であっても、レース中には様々な駆け引きを楽しむことができます。
勝負はほんの数分間で決着しますが、レース中のドキドキ感は、たとえ車券を買っていなくてもたまらないです
 
例えば競輪では、先頭を走る選手は、強い風にさらされることになります。
向かい風を浴びながら走ることで、体力の消耗が激しくなってしまいます。
こうしたリスクを避けるため、ラインを作り、チーム戦のように戦うケースが少なくありません。
どのようなラインを組むのかは、戦法や脚力、そして選手同士の人間関係などの要素で決定されます。
ラインが変われば、レースの結果が大きく変わることもあり得るのです。
 
こうした選手同士の駆け引きは、初心者にとって見極めが難しいポイントかもしれません
しかし慣れてくると、徐々に選手ごとの特徴やタイプについても見えてきて、より一層楽しめるようになります。
ちなみに、国際競技の「KEIRIN」は、個々が戦うのでこうした「ライン」はできません
駆け引きは多少はあるものの、いかに個人がレース展開をうまく見極めるのかの比重が高くなっていきます
国際競技のKEIRINの方は、だいたいが室内で行われるので、より一層のスピード感と迫力を近くで感じることができると思います。
 
また、競輪場によって異なりますが、日本国内では競輪場を使用してトラックレースを行なう場合もあります。
 
 
もう一度整理すると、「競輪」と「KEIRIN」の違いで最も重要なのは、レース形態の「ライン戦」と「個人戦」の部分です
自転車競技は風の抵抗が大きく影響するスポーツで、前にいる選手程風圧を受け不利になります。
このことは先程少しお話ししました。
そのために、誘導員が配置され、途中までレースの先頭で選手達を引っ張っていくのですが、誘導員がいなくなってからも「競輪」では選手同士が主に地域ごとに協力しあい、ラインと呼ばれる隊列を組んで戦います。
 
その中で、自分がお金をかけてる選手や好きな選手が前に上がって来ると興奮します。
このように、レース形態1つをとっても、ギャンブル性の駆け引きを楽しむ事が出来ます
 
もちろん詳しいことがわからなくても、自転車という身近な乗り物を使って激しく闘う姿は、観客の目を引きますが、知識が増えることでよりレースの面白さが分かるのが「競輪」です
 
ちなみに、車券についての話はしません。なぜなら、あまり私が購入しないからです。
車券については、個々人で買い方に差が出てくるのと、所持金や賭け方が全然違ってきます。(車券を買わずして競輪を楽しめない方がいるということも重々承知しています)
 
競輪場では競輪ファンだけではなく、これまで競輪に親しんでいなかった人や、家族連れのお客様向けに様々なイベントを企画しています。今やどの公営競技にも、それは当てはまるとは思います。
競輪選手による握手会や、有名人の握手会等のファンサービス、人気アイテムが当たる抽選会、また子ども向けのキャラクターショー等が開催されることがあります。ですので、イベントが開催されている日程に合わせてお出かけすれば、競輪レース以外でも、1日たっぷり楽しめるでしょう。
 
また近年の競輪場は、グルメにも力を入れています
全国の競輪場には、それぞれ「名物グルメ」が用意されていますから、これらを目当てにお出かけしてみるのもおすすめです。
 
そして、競輪は人間が競走するので、選手を目当てに来場するのもいいかもしれません
20歳前後の選手から60歳近くの選手までいます。その選手たちが同じ土俵の上で競走します。親と子くらい年齢が離れていても関係なく競走するのです。
それは、他のスポーツ競技にはあまり見られない光景ではないでしょうか。だいたいのスポーツ選手で40歳を過ぎて現役な選手はなかなかいないと思います。
 
また、最近では女子選手だけの競走もあります。お気に入りの選手を応援するのも良し、レーススタイルに魅了されて応援するのも良し、楽しみ方は人それぞれです。
 
そして、その他にも私が思う競輪の魅力は、人間同士のガチンコ真剣勝負が見られる点にあると思っています。
多少自転車の性能の違いはあるかもしれませんが、ある程度の規定やルールが設けられています。
生身の人間が本気で1着を競うレースは他のスポーツにもあると思いますが、その面白さに私は魅せられました。
 
だいたい1日に最大12レースが行われていますが、どの選手も本気で1着を取りにレースをしています。
競輪は、いろいろな方が車券を買って選手を応援しています。
ですので競走する選手はファンに対して、2着でいいという考えに至らないのではないでしょうか。
 
競輪が誕生して1世紀近くが経とうとしています。歴史のある競技に本気に向き合う選手を見て、何も感じない人はいないと思います。
そして、間違いなく競走を見ると面白いと感じると思います。
 
公営競技としてギャンブル要素も兼ねた競輪は、自転車好きの方でも、ギャンブルが好きな方でも楽しめる競技だと思います。
「競輪」と聞いても、最初は「どう楽しめば良いのかわからない」と感じる方も多いことでしょう。
 
しかし、その楽しみ方を知ってみると、様々な魅力に溢れている場所だと言えます。
競輪の魅力は、実際に競輪場へと出かけてみて、初めて分かることも多いものです。
自分なりの楽しみ方を見つけていただき、ぜひ近隣の競輪場へと、足を伸ばしてみてください。
 

本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。