kimunori10’s diary

マラソン、スポーツ、トレーニングを中心とした雑記ブログ

部活動について

一昔前よりも心の面、精神面の指導は、学校の部活動において行われるようにはなってきています。
ただ、それはほんの一握りの数だと言わざるを得ないでしょう。私は、まだまだ不十分であると感じています。
 
依然として、学校の部活動やクラブ活動での、先生や指導者の体罰・暴力・セクハラ・パワハラといった行為が、起きてしまっているのが現状です
実際に、報道等で取り上げられていない部分を含めると、かなりの件数に上るでしょう。
 
もちろん、指導者が上記のような指導を行うこと自体が問題なのですが、他にもまだ問題点はあると思っています。
それは、学校での部活動は、技術指導の方が優先されているように感じるからです。
 
フィジカル(体力面や技術面)の部分のコーチは、強豪校では特に校内の指導者だけでなく、外部の人が関与してきており、以前よりもその数は増えてきている印象を受けます。
ただし、ここでも問題点があります。そういった指導者の多くが「男性」であることです。それに、性別の問題だけでなく外部のコーチの場合、頻繁に生徒に寄り添ってあげられません
生徒が悩みを相談したい時に、頼れて相談できる人が近くにいないと、問題の解決に時間がかかりやすいです。いくらチャットやインターネットが普及してきたとはいえ、面と向かって話をするのと、インターネット上でのやり取りでは誤差が生じます。また、あらぬ誤解を生みやすくなります。
 
特に、上手く感情や言葉で表現ができない子供ですと、やり取りだけで精一杯になってしまい、問題の解決に至らないケースが出てきてしまうでしょう
また日本では、圧倒的に指導者が男性であることが多く、女性の指導者は珍しいといえます
男性だから問題で、女性だから良いといっているわけではありません。男性にももちろん優秀な指導者は多くいます。
 
しかし、学校の教育現場での部活動の指導に関していうと、かなり不十分だと言わざるを得ないと感じています
例えば、男性教諭が女子生徒に高圧的な態度を取り、何かできない、結果が出なければ罰を与え、厳しく指導や罵倒をし、指導者の独りよがりの根性論的な教育が未だにあるような現状です。
パワハラ・セクハラ・モラハラの「ハラスメント」と呼ばれる類に関しては、報道でも取り上げられているように、やはり男性指導者が女子生徒に行うことが圧倒的に多いです。
もちろん、そのような指導は減ってきているかもしれませんが、依然としてそのようなことが蔓延っているのが実態のようです。
 
これ以外にも私が懸念するのは、男性教諭が思春期の時期にあたる、女子生徒の性の問題に対する「無知」「知識不足」な点です
女子生徒に対して、太っているから食事制限をして痩せるような指導や、厳しい体重制限を課すこと、生理が来ないような指導方法に関しては、未だ数多くあるみたいです。
それで、女子生徒がそのことについて家族やお友達、先生に相談しにくく、部活動を辞めるようなケースがあるようです。
男性の先生方は、「そんなこと知らない、関係ない、なんとかなる」というような回答をしてその場を逃げ、時間が過ぎ去るのを待つ、そして、また生徒に問題があるとわかったら注意する、その繰り返しをするようです。性の問題に関しては、ここで挙げた例は氷山の一角に過ぎません。
 
現在は多くの女性アスリートが、その問題についてSNS上で声をあげていますが、数多くの女性は何も意見ができずに辞めていったり、部を変えたりしたことでしょう。
部活動やクラブ活動は、生徒がその部活動をしたくて入部します。そこでは先生は成績をある程度求めるでしょうし、勝ち負けをある程度は重要視するでしょう。
 
しかし、部活動の根底にあるのは何でしょうか?部活動ではなく、校外のクラブ活動ならいいのか、という話でもありません。
部活動をしているのは、まだ知識が不十分で、身体がまだ完全に出来上がっていない成長途上の「子供」です
身体は大人に近い子供もいるでしょうが、精神面は多くの子供が未熟です。ある程度は大人扱いをしてもいいかもしれませんが、あくまでまだ子供であるということも頭に入れて、指導や教育をしていく必要があるでしょう。
 
また、教育というのは、大人が子供に模範を示さなければいけません。教育をする側も、より自覚と責任ある行動が求められるのです。
結果を求めるのは、大人になってから、高校を卒業してからで十分です
確かに、順位や記録は出ますが、それだけではないのです。礼儀やマナー、道徳面が主にそうでしょう。
 
私の学生時代は、心技体の「技」と「体」については、熱心に部活動で教えられました。
ただ、「心」の部分に関しては、あまり教えられなかったように感じます。
どうしても目先の結果や記録に囚われてしまい、心の部分の重要性については「補足」程度になってしまっているのが多いのではないでしょうか?
精神面の重要性については、トップレベルのスポーツ選手には幾分浸透していたように感じますが、部活動レベルにおいては、さほど重要視されているとは言い難いといえるでしょう。(欧米やヨーロッパ諸国に比べると、トップアスリートのメンタル面の指導は十分とはいえない面が多いですが)
そもそもメンタル面や精神面を教えられるコーチ、指導陣が少ないことは否めませんその指導者やコーチ、教育者の養成、システムの改革にもっと精力を傾けるべきだと感じます
 
ここまでは、私なりの意見を述べてきましたが、ここからは現場の実態について、数字を交えながらお話したいと思います。
一体どのくらいの選手が、「心」のトレーニングを実施しているのでしょうか?
ある調査によると、運動部活動に所属している男女約250名(10種目)に対し、心技体の中で最もトレーニングを実施しているものについて尋ねたところ、「技」が約60%、「体」が約35%と回答したのに対し、「心」は5%にも満たない値となりました
一方、上記の対象者に対して、心技体の中で最も重要であると考えているものについて尋ねたところ、「技」が約15%、「体」が約10%と回答したのに対し、「心」は約75%でした
この問いは、心技体の中でどれが最も重要であるかが問題ではありません。
ここで挙げられる問題は、4人に3人が競技スポーツを実施する上で「心」が最も重要であると考えているにも関わらず、「心」のトレーニングに最も取り組めている選手は、わずか20人に1人いるかいないかという状況が起きてしまっていることです
 
では、なぜこのような状況が起こるのでしょうか?
多くの選手が、「鍛え方が分からない」「自分はもともとメンタルが弱いから仕方がない」などといった考えに至っているようです
皆さんは、「体」を鍛えるために筋力トレーニングを行うと思います。継続的にトレーニングを実施できている場合、確実に筋肉が成長し、理想の「体」に近づくでしょう。同様に「心」も継続的にトレーニングを実施することで、心理的スキルの向上が望めます
また、自分自身と向き合い続ける姿勢は自己理解を深め、自分自身の実力を発揮する上で、必要不可欠なものであるといえます
そのため近年では、トップアスリートも「心」の重要性を感じており、国立スポーツ科学センターが2018年に発表したデータによると、心理サポートを利用しているアスリートは、年々増加傾向を示しています。
・心理面がパフォーマンスに寄与する比率について
競技スポーツにおいて、競技力が高くなればなるほど、「心」は重要になると考えられています。
例えば、小学1年生と大人が50mの徒競走をした場合、おそらく大人が勝つことが想像できます。理由は、大人の方が小学1年生と比べて、筋力があるからです。つまり、「心」の部分ではなく、「体」の部分で勝敗が分かれることになります。
しかし、同程度の体力と技術を持った者同士(例えば県高校総体の決勝戦)が対峙した際は、「心」の重要度が大きくなると考えられます
競技スポーツに取り組むうえで、「心」は切っても切り離せないものです。そのため、「心」を鍛えることで、あなたの実力発揮につながる可能性が考えられます
 
では、学生や未成年が心を鍛えるには何をすればいいのでしょうか?
結論から言うと、明確な答えがないのが現状です。これをすれば必ずメンタルや精神面が強くなるからするといい、という指針がありません。
もしあったとしたら、全員が同じような行動をして同じようなルーティーンをして、同じような行動を取ることでしょう。
「技」や「体」の部分であれば、ある程度のやり方や鍛え方が競技によって確立されています。そのやり方を勉強しに指導者は、本や教科書、教材を集めて勉強します。それに、情報化社会なのでそれこそ様々なツールを駆使して学ぶことができます。
しかし、「心」はどうでしょうか?
指導者1人で、部活動生数十人を1人1人の特徴に合わせて教えることはできるのですが、1人1人の個性や性格、体格に至るまで近い人はいても同じ人はいません。そこが指導する上での難しさでしょう。
ただ、ある程度決まったメソッドのような体系化された文献や参考書、やり方等はあります
それに人を当てはめて指導するしかありません。指導者と選手のマンツーマン指導ならまだ比較的容易に指導できるでしょうが、教える人数が増えると大変になり、指導が行き届きにくく、疎かにもなりやすいです
 
ここからは、広く行き渡っているメンタルが強くなる子供の育て方について、一般的な方法をお話しようと思います。
子供が大人になってから、精神力の強い大人になってほしいと願う親御さんや指導者は多いでしょう。そもそも子供のうちから精神力を鍛えておくと、どのような良いことがあるのでしょうか?
1.学校や仕事で様々なチャレンジができ、自分の可能性が広がる
子供のうちから精神力を鍛えておくと、自分に自信がつきやすいため、学校や仕事において多くの挑戦ができるようになるでしょう
多少のストレスには負けずに継続する力や、失敗しても立ち直る自信があれば、未知の分野や困難なことにも立ち向かうことができます。
その結果、自分の可能性や人間関係が広がっていくことでしょう。学校の部活や受験、新しい仕事など、自分の可能性を広げるチャンスはたくさんあります。
親としては、早い段階から精神力を鍛えるサポートを行い、子供の可能性を広げてあげることが望ましいでしょう
子供が高い精神力をもって、様々な困難に立ち向かうことや、失敗しても立ち上がる力を持ってくれることは、とても嬉しいことです。
 
2.社会人になってから仕事を継続しやすい
せっかく会社に就職したにも関わらず、様々な理由により3年以内という短い期間で離職する人が多く、社会問題になっています。
厚生労働省の調査によると、平成28年4月に就職したあと、3年以内に会社を辞めた人の割合は、大学生で32.0%、短大生などで42.0%でした。
約3分の1もの新社会人が3年以内で退職してしまう計算になります退職理由は様々ですが、人間関係や業務上のストレスを理由として退職する人も多いでしょう
もちろん、パワハラや違法な残業に耐えてまで仕事を続ける必要はありません。
ただ、ある程度の期間、仕事を継続しなければ成長できませんし、辞め癖がついてしまう可能性があります
子供のうちから精神力を鍛えておき、ある程度のストレスには耐えつつ、物事を継続できるように教育することは大切なことです
 
・子供の精神力を鍛えるための方法とは?
子供の精神力を鍛えるためには、チャレンジ精神を尊重することや、失敗を受け入れることなどが重要です
ここからは、子供の精神力を鍛える方法を3つ紹介します。
1.子供のチャレンジ精神を尊重して認める
子供が何かに挑戦したいと思っているとき、親がその気持ちを大切に受け止め、認めてあげることは、精神力向上の鍵といえるでしょう
小さな子供の場合、集中力や根気がないことも多いため、すぐにやる気をなくしたり、飽きてしまったりするケースもあります。
そのため、子供が何かを始めたいと言ったとき、親としては「どうせまたすぐに飽きてしまうのではないか」「自分の子供にはまだ早い」などと感じることもあるでしょう。
しかし、「あなたにはできない」「あなたには無理」といったネガティブな言葉ばかりを子供に伝えると、チャレンジ精神が育たないばかりでなく、困難に立ち向かうための精神力が鍛えられません
まずは、子供のチャレンジ精神を尊重してあげることが大切です
「あなたならきっとできる」とポジティブな言葉をかけ、応援してあげましょう
様々な挑戦をするうちに、「自分にもできる」と子供自身が感じるようになり、前向きで強いメンタルを持つ子どもに育っていくでしょう
 
2.子供の失敗を受け入れ褒めてあげる
子供のチャレンジには失敗がつきものです。スポーツを始めたけれど結果が出ない、塾に通い始めたけれど成績が上がらない、といったケースもあるでしょう。
厳しく教育した方が、精神力を鍛えられるのではないかと思いがちですが、失敗を責めたり怒ったりしても、メンタルは強くなりません
子供が大きくなるにつれて親の期待も大きくなるため、怒りたくなることやがっかりすることもあるでしょう。
しかし、子供が失敗したときでも、頑張った部分を褒めてあげたり、失敗した原因を一緒に考えたりすることが大切です
親が失敗を受け入れることで、子供は安心して次のステップに進めます。その結果、「失敗しても大丈夫」「次はうまくいく」「もう一度頑張ろう」という諦めない気持ちを育んでいけるでしょう。
 
3.子供にポジティブな考え方や捉え方を教える
子どもの精神力を鍛えるうえでは、ポジティブな考え方や捉え方を教えることも重要です。同じ出来事にも、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。
例えば、子供がテストで悪い点数を取ったとします。悪い点数については、ネガティブな側面といえるでしょう。しかし、自分の苦手な部分がわかった、対策すべきポイントがわかった、という意味ではポジティブにも捉えられます。
出来事のネガティブな部分だけを捉えて怒るのではなく、ポジティブな部分も子供に伝えて、一緒に改善策を考え、再挑戦することが大切です
親がネガティブな捉え方ばかりすると、子供は「自分はダメな人間だ」と感じて、失敗したときに立ち上がれなくなったり、挑戦すらしなくなったりするでしょう。
ポジティブな側面を見つける力は、強い精神力の1つの要素です。まずは、親が子供の様々な側面を見てあげるように心がけましょう。
 
・子供に習い事やスポーツをさせてあげることも効果的
習い事やスポーツを始めることも、子供の精神力を鍛えるのに効果的です。学校のクラブ活動でも良いですし、子供向けのスポーツチームに所属したり、習い事に通ったりしてもよいでしょう。
野球やサッカー、剣道や柔道といったスポーツを始めれば、寒い日や暑い日の練習を通して精神面が鍛えられます。また、チームワークや礼儀作法を学べることも大きなメリットです
自分の気持ちを抑えてチームに貢献することや、先生を尊敬する気持ちを持つことは、高い精神力につながるでしょう。
スポーツだけではなく、そろばんや習字といった習い事もおすすめです。緊張感のある空間で字を書いたり計算したりするには、高い集中力が必要です。
習い事を通して気持ちを落ち着かせたり、集中力を高めたりすることで、どのような場面でも動じない強い心が育つでしょう
 
・子供の意思を尊重することが大切
習い事やスポーツを始めるときは、子供の意思を尊重することが大切です。スポーツをさせたい、ピアノをさせたい、といった親の希望もあるかもしれません。
しかし、自分の意思で決めることも、精神力を高める上では重要です
誰かが決めた道を進むのではなく、自分で進むべき方向を見つけ、決定するにはそれなりのエネルギーと覚悟が必要です
親として、子供の相談にのることやサポートをすることは大切ですが、あくまでも子供の意思で習い事やスポーつを始めさせるようにしましょう。
 
今回は、子供の精神力を鍛えるメリットや方法、その効果についてご紹介致しました。子供のうちから精神力を鍛えておけば、様々なことに挑戦でき、自分の可能性や人間関係が広がっていくでしょう仕事を始めてからも、多少のストレスには負けずに継続でき、成長していくことも期待できます
高い精神力を持つ子供に育てるためには、「鍛える」より「認める」ことを重視することが大切です
子供のチャレンジ精神を否定しないことや、失敗しても責めずに肯定することを意識して、強いメンタルを育んでいきましょう。
 

前半に主に学校の部活動の在り方について書きました。後半は、子供のうちから「心」や「精神面」を鍛えることの重要性について書きました。
「心技体が大事である」と聞いたことがある人は多いでしょう。しかし、そのうちの1つであ「心」の部分については、未だに学校教育の現場に限らず、学生の部活動やクラブ活動、その先の学生生活においても、あまり教えられていないのが現状です
「精神論=根性論」というのは遠い昔の話です。そうではなくて、自分と向き合う時間や試合や入試に向かう前の心構え、目的意識の持ち方や、競技をしていく上での心構え等、幅広い分野にわたって生徒や子供は学習ができます
部活動では数多くのことを学びますそこで培った経験は、社会の場で必ず生きていきます
より多くの人があのときにこうすればよかった、というようなことがないように、もっと大人が子供に対して十分に教育をしてあげられる仕組みや道筋を作ってあげるべきでしょう
 
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。