kimunori10’s diary

マラソン、スポーツ、トレーニングを中心とした雑記ブログ

自己流のダイエットは危険です

体重を減らしたいからと安易な選択で、自己流で行うと危険ですよ、ということをこのブログで発信したいと思います。
 
トレーナーを数年間経験してきて、スポーツジムに来店される方々に多い特徴があります。
男性の多くは、メタボだからお腹周りの脂肪を取りたい。そして、ほどよく筋肉をつけたい。
女性の多くは、体重よりも体型を気にされて来ることが多かったです。
男性の場合は、年齢や年代によって理想とする体型に若干違いがあります。ただ、共通している点は、お腹周りの脂肪を落として、できることならシックスパックにしたいという方がほとんどでした。
 
女性もそのような方は多いのですが、どちらかというと男性よりも細かい要望が多かった印象があります。
お尻周りの脂肪を落とすけど、程良くボリュームは欲しい。二の腕の脂肪は落とすけど、脂肪は程良くついていてほしい。等です。身体の各部位の要望が細かいのです。そして、トレーニングを重ねていくにつれて、より細かい要望が女性の口から出てくるのです。
最初にどんな感じの体型になりたいのかご要望はありますか?と質問をすると、少し悩んでから、
「体重は、そんなに気にはならないけど、背中周りの脂肪が気になっちゃって、なんかだらしなくて。後ろ姿をすっきりさせるけど、筋肉が少しあったほうがいいかな。あと、できればワンサイズ小さい洋服が着られるようになりたい」
 
私はその頃、ボディメイクを主に担当していたので、お客様がなりたい理想の体型になれるように、お手伝いをする役目を担っていました。
女性限定というわけではなかったのですが、8割近くは女性の方を見てきました。男性は、2割ほどになるわけですが、男性を担当するときも、女性と同じような悩みやご要望で来られる方が多かったです。
男性と女性では体型や体力の面で違いはあります。それは、男性女性関係なく、人によって様々な違いがあります。
 
実は、人によって細かくメニューや教え方を変えることは難しいのです。人は筋肉や骨格、筋組織、細胞等の成長に差が生じるように、変化の出方にも、もちろん差はあります。
 
人が2人いて、2人ともまったく同じ生活をしても、体型や体重等に差が出るのと一緒です。だから、同じメニューややり方がすでに用意されていて、そのメニューや生活をすれば何らかの結果や成果が出ます、というのはあまり現実的ではないと思います。
 
その人にピタリと合った方法を見つけ出すことは、容易ではありません。しかし、とあるスポーツジムの多くは、ある一定のメニューをしてもらうようにお客様に伝えて、これを数か月間自分で頑張ってください、と最初にいうわけです。
 
お客様は、知識がない方がほとんどなので、トレーナーさんやスタッフの言うことを信じます。お客様は、年代も性別も体型も骨格も生活様式も何もかもバラバラなはずなのに、全ての人にそのメニューや、やり方が合うとは限りません。しかし、判を押したかのようにそのジムの中では、先生やトレーナーに言われたからこのトレーニングをします、ではいくら週に半分以上しても効果的に、短期間で効果は出ないでしょう。
 
ただ、かなり悪い良い方をするならば、数多くの会員さんにいちいち細かいメニューを出していられない、というのがお店側の本音なのです。もし常連さんになったらその方に応じたメニューを少しずつ小出しにしていくのです。ジム、経営側からすれば、うまくお客様の回転率を上げたいわけです。結果は二の次ということが多いのです。若干ジムは「娯楽」よりなのです。
 
私は、ジムの悪口を言っているのではないことをご容赦ください。ただ、真剣に本気で、結果を求める方で、ジムに通ってもし結果が出ていないのであれば、他に違う方法やアプローチがあるのではないかと思うからです。
 
ジムで働いていたときに、体重が結構あって、体脂肪がかなり多くあった方がいました。ジム側の意見としては、
運動をいっぱいして、いっぱい有酸素運動をして、ジムでいっぱい汗をかきましょう
、とお客様に言うわけです。
 
しかし、その時の私の本音は、
運動する前にまずは、生活面を見直してください。そして、特に食事面を見直してください。運動は、その次です。優先順位を変えましょう。でないと、運動をしても怪我をするおそれが高くなるでしょう。
です。
 
ジム内のトレーナーさんで、このように言える方がいたら、その方を信頼して、その方についていって良いと思います。
 
私は、スポーツジムで働いていた時に、上記の表面上の「上っ面」の言葉でお客様に伝えていました。だから、そのことが嫌になっていって、スポーツジムで働くことを辞めました。
お客様の要望と最適解の答えやルートが見えるのに、その方法や本音がいえない状況はかなり辛かったです。
 
そして、ジムにやってくる多くのお客様は、間違った情報をお持ちでした。こちらが、
それは違うんですよ。それはこういう理由でこうだから、こういうことなんですよ
と伝えると、
え、そうなんですか。知らなかった。前にテレビでこういうことを言っていたから、こうだと思っていた」という返事が多く聞かれました。お客様や会員さんが悪いわけではないのです。
 
情報が多く耳に入ってくる昨今、本当なのか嘘なのか、情報が錯綜しすぎていて、こうすれば痩せられる、こうすれば体型が変わる、と飛び交いすぎているのです。
 
だから、体型や体重を気にされている方は、事前にかなりの情報を入手しています。
そして、中には私よりも知識があるのではないか、と思うときすらあります。そういった方は、ダイエットマニアなので、考え方ややり方が自己流です。いくらトレーナーが言っても言うことを聞かないのですが、こういった方はまれです。
 
しかし、情報が入手しやすいと、「誤った」情報も入手してしまいます。
正しい、誤り、の判断がつかないのです。
 
今思えば、商売のほとんどは、こういった似たような手法なのかもしれませんが。
 
ダイエットをするには、どのような手段で行ったほうが良いのかを、よく考えたほうがいいと思います。
 
本当に、ダイエットは必要なのか。今後、どのような体型になりたいのか。ただ痩せたいだけなのか。
方法や期間、効果の差は、実に様々です。
流行りのダイエットからパーソナルトレーニング等の運動、食事制限、断食、マッサージ等、挙げればキリがないほどに、数多くの方法と種類があります。
 
そして、書店に行くとずらりとそのコーナーに本が並んでいます。本だけでなく、通販での健康食品、ダイエット器具に始まり、DVDや付録付きの雑誌等に至るまで、幅広い分野にわたり関連する商品やサービス、グッズ等があります。
トータルの市場規模は、実に数十億円とも言われており、かなりのビッグビジネスとして世に知られています。
 
また、そこでニーズに応えた会社や人物には、それ相応の対価が得られています。
しかし、その世界で長く生き残ることは、容易ではありません。
ましてや、簡単なことではありませんし、定着させることはもっと難しいです。
 
この業界では、今まで数多くの「一発屋」ならぬ一大ブームや流行を巻き起こしてきたことがあります。
詳しいグッズや商品、サービス、お店の詳細はここでは省きます。挙げたらキリがありません。
ただ、いつの時代にも人々が求めている一定のニーズがあることは確かです。
 
私は以前、パーソナルトレーナーという職業に就いていたことがありました。
その当時の私が担当していたのは、どちらかというと、ダイエット指導ではなく、「ボディメイク」の方に重点を置いていました。ですので、ダイエットの部類は、少し専門外の分野でした。
 
簡単に違いをいうと、ボディメイクは、その人の体型を維持させたまま、筋肉をつけたり余計な所についている脂肪を落とす作業をサポートすることです。
 
また、ダイエットは、BMIが基準値よりも高く、体脂肪率や体脂肪量といった基準値が平均を超えていて、かつ適正体重以上の数値の状態を減らしていく作業です。
 
しかし、ジムで働いていたころは、体重やBMIが高いお客様を指導していました。もちろん、男女年齢問わず幅広い方を指導していました。ジムに訪れる目的は様々でした。
そこで、目標をかなり明確に設定しておく必要性があります。
・先週の会社の健康診断でひっかかった。数値を見て、お医者さんからいくつかの部位を落とすように言われた。だから、まずはお腹の脂肪を落とすことから優先したい。次の健康診断があるときまでに腹囲マイナス10センチ以上にしたい。そして、体重も落としつつ、筋肉を全体的につけて、男らしく逆三角形に近づけるようにしていきたい。
 
・今度結婚式を挙げるから素敵なウエディングドレスを着たい。結婚式は、1年後なのでその頃までにワンサイズダウンのドレスを着るようにする。そのためには、まずは背中のラインをすっきりさせたい。できれば筋肉は程良くつけたい。そして、二の腕がだるんだるんなので、引き締まった状態にしたい。
(上記2文は途中カットしています)
 
上記の目的で来られていたお客様は、「目的」がはっきりしています。
それにプラスして、目標の数値やどこの部位を何センチ落とすのか、細かくすり合わせをして共有して、より具体的に目標を設定していきます。
 
しかし、中には、目標や目的がアバウトな方もいます。
・全体的にラインをすっきりさせたい
・かっこいい身体にしたい
・お腹の脂肪を落としたい
・身体を引き締めたい
・痩せたい
・女(男)らしい身体にしたい
等様々です。何が悪いのかというと、もしこのまま運動なり指導を続けていくと、ゴールが全く見えないまま進んでいきます。これは、よくないことです。
 
とにかく体重や体脂肪率を減らしたいという方は、「数字」を必要以上に気にしすぎる傾向にあります。
 
1番してはいけないダイエットの方法は、食事を抜くだけのやり方です。
私は、それだったら運動がいいよ、身体を動かしたら痩せて健康的になれるよ、と言いたいのでもありません。
「痩せるなら食事を抜けばいいんでしょ」という発想がよくないのです。
「〇〇抜きダイエット」と呼ばれる方法は、よく流行になるダイエット方法の1つです。
「炭水化物抜き」が代表例で、炭水化物を抜けば、確かに痩せられる人もいるでしょう。
しかし、万人にそれが当てはまるかは別です。
何かを抜くということで、バランスが崩れます。その崩れたバランスを正しくするために、どこかを犠牲にします。そうすると、ますますバランスが崩れていきます。
 
それでも中には、うまくダイエットができる人がいます。
うまくいく人は、自己管理がしっかりできた人です。
 
そのような人は、こちら側がお客様の食事の状況をしっかりヒアリングをして、それを指示通りにできた人です。ただ、多くの人は、それができないから困っているのであり、妥協をしてしまうから長く続かずに、リバウンドを繰り返してしまうのです。
バランスが崩れるということは、次第に内臓の不調であったり、不定愁訴という形で身体に表れてきたり、自律神経が乱れたりして健康ではなくなっていきます。
 
負のスパイラルが積み重なり、それが病気につながる恐れがかなり高くなるのです。
今は、何もなくても数年後、あるいはもう少し先、そして、もっと先に次第に何らかの形で不調な部分が現れてきます。
そのようなリスクが高まるのは、「一人で、見よう見まねで」行った時です。
情報が錯綜している昨今は、特に気をつけないといけないのです。
 
だから、もしダイエットをする必要性に迫られたときは、必ず医師あるいは専門の先生に診てもらうこと。
そして、自己流で行うしかない場合でも、このやり方で行ってもいいのかの相談を上記の方々にすることです。
 
正しい知識を身に付けて、無理をせず、じっくりと焦らずに行うことが1番の近道といえるのではないのでしょうか。
 
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。