kimunori10’s diary

マラソン、スポーツ、トレーニングを中心とした雑記ブログ

なぜ仕事が長く続かないのか~特別編

ここで、いったん少し話がそれますが、そこはご容赦ください。
 
私が今まで仕事をしてきた職業で、1番長く続いた「パーソナルトレーナー(加圧トレーナーも含む)」という仕事はどういったことをしていたのか、感じたこと、気づいたこと、また経験したことを基に、今回は書いていくことにしました。
 
トレーナーの会社に入社した場合、会社に雇われてパーソナルトレーナーとして働き始めると、「自分にとってのいいこと」と、「会社にとってのいいこと」があります。
簡単にまとめると、
1.自分を慕ってくれる(よくしてくれる)お客様が出てくること。
2.自分にお客様がついてくれるようになるまでに少し時間はかかるけど、
ついてくれるとよっぽどのことがない限り、退会やドロップアウトをすることがない。
3.会費の都度払いにせよ、月会費制にせよ、安定した収入になること。
4.パーソナルトレーナーは、この人のために目標を達成させてあげたいという想いが少なからずあるため、自分のモチベーションアップにつながること。
5.いろいろなトレーニング方法がある中で、パーソナルトレーニングを選んでくれるので会員様がどんなことをある程度理解してトレーニングしてくれること。
6.スポーツクラブのスタッフの運動指導とは違い、トレーナーが一個人に合わせた「オーダーメイド」のトレーニングをお客様に提供できるので、結果が自分1人でトレーニングするよりも結果が出やすいこと。
などです。
 
また、気を付けなければならないこと、注意すべき点があります。それは、
1.慣れてくるとお客様との関係が近くなりすぎてしまうこと。
2.人と接していくうちに仲良くなると、言葉遣いや態度が疎かになってくること。
3.プライベートと仕事との区別がつかない恐れが出てくること。
4.もしどこかの会社に所属しているのであれば、個人経営のジムではなく、会社のジムだということを忘れてはいけないこと。
5、異性で教える場合、セクハラやパワハラのおそれが出てくるため、接客態度や言動、行動は厳重に注意しておくこと。
6.スポーツジムで教える場合、周りの人が見ている可能性が高いことを頭に入れて行動すること。
7.清潔感を常に保ち、身だしなみをきちんとしておくこと。
などです。上記のことは、トレーナーをしていくうえで「最低限のマナー」だと思います。
 
ただ、いまだに若い人やアルバイトの方は守られていない点が多くあります。些細な行動でお客様が離れるということは何回か經驗しました。
お客様が直接、クレームを言ってくれる方が働いている側にとってはいいのですが、ほとんどのお客様は何も言わずに去ります。休会や退会の理由は、だいたい本音ではありません。
お客様は、スタッフ側のちょっとした行動や言動、態度を本当によく見ています。このことを肝に銘じて、表に立たなければいけないのです。
 
 
私は、上記の点を常に頭に入れて、細心の注意を払っていたこともあり、おかげさまで数十人の方にご指名を頂いていました。
ただ、このときのジムは指名を多くいただいても、それが給料に反映されるわけではありません。
私は「自分自身の自信になる」「パーソナルトレーナーとして一人前になる」という一心で活動していました。もちろん、会社の売り上げを上げることに貢献するというのは大前提です。
あとは、常に他のトレーナーにも私の行動や言動等は見られていました。なので、他のトレーナーの見本にならなければいけませんでした。
 
指名制みたいなのはありましたが、指名を頂いたらラッキーというくらいの気持ちでした。
時々、トレーニング中にお客様と接していても手ごたえがないのに、レーニングが終わってから入会して、その後ご指名を頂くときがありましたが、その時はなぜ指名をもらえたのか、を常に考えていました。
 
接客の仕方が良かったのか、相性が良かったのか、教え方がよかったのか等、考えられる理由はいくつかあります。
 
ごくまれに、違うトレーナーが担当していたお客様が私に乗り移ったり、担当していたトレーナーが不在で、代わりに私が担当することになって、その後はそのお客様の担当が私に変わったということがありました。
 
最初のうちはお客様に聞けないのですが、接していって話をするうちに間接的に聞いてみることがありました。「なぜ私を指導を受けようと思ったのですか?」みたいなニュアンスで聞いていました。
 
 
オープンして数か月後には、お店の方が次第に軌道に乗っていき、会員さんが増えていきました。私以外のトレーナー数人の研修を繰り返し行っていき、教育や指導を重ねるうちに成長していったので、トレーナーを慕うお客様が増えていきました。会員さんが増えていって予約が埋まっていったときは、かなり嬉しかったです。
 
しかし、時として自分さえよければいい、というような考えになりそうなときが何度もありました。
そういうときは、よく店長に叱られていました。心の中では反発していましたが、今思えば全体のことを考えて、動かなければならなかったと感じています。
 
 
ここで、一旦パーソナルトレーナーについて、私は会社に所属した状態で活動していました。要するに、「会社員」として、働いていました。
そして、もう1つの働き方があります。それは、「フリーランス」として、独立して活動するという働き方です。パーソナルトレーニングで運動指導をしている都心部の方では、この働き方を選択しているトレーナーが多くなっています。
一方で、パーソナルトレーニングって何?という状況の地方では、トレーニングジムや運動教室、クリニック、24時間ジム等で活動する形の「どこかの会社に雇われて働くトレーナー」の方が多いです。
 
 
ここで、上記について私なりの考えをまとめて今回は終わりにしようと思います。
 
パーソナルトレーニングの魅力は上記に示した通りなのですが、トレーナーとしては「会社に所属して活動する」ことと、「フリーランスとして活動する」ことでは大きく異なる点があります。
 
会社に所属して活動していくうえでのメリットは、
1.広告費や宣伝費が会社が出してくれ、ある程度広告をしてくれるので集客は確保できる。そして、あまり集客面を気にしなくてもいい。
2.雇用がほぼ安定していて保障されている。
3.給料も固定されていることが多いので(歩合制を除く)安定した収入を得られる。
4.特にパーソナルトレーナーとして働き始めて間もない頃は研修、新人教育をしっかりしてくれる。
5.教育体制がある程度確立されているので、そのお店の会社のやり方に則った方法が身につく。
6.だいたい一緒に働く仲間が近くにいるので、相談や質問がしやすい。
7.トレーニングの情報が入手しやすい。
などです。
 
フリーランスで活動うえでのメリットは、
1.時間や場所、活動範囲に縛られない。
2.お客様の自宅や公共施設等どこでも活動でき、セッション時間や料金、場所を自由に決められる。
3.自分の得意な手段や方法でお客様を教えられる。
4.ほとんど全ての費用が自分のものになる(税金や経費等は除く)。
5.時間を自由に管理できるのでグループレッスン等の個人での活動が可能になる。
6.かなりの金額を稼ぐことが可能になる。
7.活動の仕方によっては特定のお客様を教えることができる(女性だけ等)。
8.自分のお店を持つことができる。
 
それとは反対に、会社に所属して活動するうえでのデメリットは、
1.教えられる時間や場所、やり方が会社の方針に縛られる。
2.マニュアルや規則通りに進めなければならないので、自由度が少なくなる。
3.いくら自分自身が頑張ってもそれが個人には反映されにくいことが多い。
4.苦手なお客様を教える必要性が出てくる。
5.ある程度収入を得られるため、お客様があまりいなくても大丈夫だという安心感や油断、危機感の欠如が出てくる(指名制でない場合)。
などです。
 
フリーランスで活動うえでのデメリットは、
1.お客様集めに苦労しやすい。
2.お金を稼ぐまでに時間がかかりやすい。
3.全て自己責任なので、規約や誓約書等の事務処理も自分自身で準備する必要性がある。
4.トレーニング等の情報を得られにくいので、逐一最新の情報等を得ることが必要になる。
5.自分自身のトレーニングの指導について客観的な意見が聞けないので、自分の指導がどうなのかの評価が得られにくい。
などです。
 
ただ、フリーランスで活動したことがないので、上記は聞いた話や集めた情報を中心に書いていますのでご承知ください。
 
今回は、一旦ここで終わりにしたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。