kimunori10’s diary

マラソン、スポーツ、トレーニングを中心とした雑記ブログ

なぜ仕事が長く続かないのか~パート2

転職して勤めた会社では、2年半強という短い期間ではありましたが、様々なことを経験して成長しました。
 
様々な場所で働いたり、様々な人と関わったり、様々な業務を経験して、濃密な期間を過ごすことができたと実感しています。
ですので、何回かに分けて記事を書こうと思います。
 
前回も少し書きましたが、前の会社を辞めてから数か月後、私はスポーツに関わる仕事、しかも希望していたトレーナー職の仕事を見つけることができました。
この応募を見つけた時は、迷いなく応募した記憶があります。スポーツという括りではありませんが、初めて聞く分野である「加圧トレーニングのトレーナー職」でした。
 
私がなぜ加圧トレーニングの仕事、またその会社にしたのかというと、トレーニングの種類や内容や正社員であるというよりも、
・身体を動かしつつ指導をすること
・自分も鍛えながら教えられること
・専門の知識を勉強してみたい、またその分野に以前から興味を持っていたこと
・身体づくりを通してお客様のサポートをしながら健康づくりにも貢献できること
・目標達成のサポートをお手伝いできること、
・当時流行っていたトレーニング方法の1つでもあり気になっていたこと
・未経験者でも良く教育体制が整っていること
・研修をしっかりと行い、またそういった仲間が何人もいたこと
という点に惹かれ決めました。
 
ただこの時、不安な点が大きく分けて4つありました。それは、
1.人に何かを教えるということを経験したことがないこと
2.自分の教えたことがお客様の結果につながっていくので、うまく教えることができ、また成果を出すことができるのかということ
3.トレーニングの知識がほとんどないこと
4.環境に馴染むことができるのかということ
くらいでした。このような不安な点は、比較的早く解消されていったような気がします。
 
1.は、とにかく実践あるのみで、研修中からぎこちないながらも数をこなしたり、知識を習得したりしていくうちに、最初のうちは緊張しっぱなしでしたが、次第に慣れていき、話すことや教えることが上手ではないながらも指摘を受けたり、指導されたりしていくうちに、成長スピードはともあれ徐々に形になっていったのではないかと思います。気づいたら多くの人の指導をテキパキとこなしている自分に気づきました。
 
2.は、責任が重くのしかかってくる部分ではあると思います。しかし、自分の指導や教え方、言葉一つでお客様を変えられたり、体型が変わっていったり、身体を動かすことや自分に自信を取り戻していくきっかけをつくっていったりすることは、不安を大きく上回る喜びに繋がりました。
 
3.は、自分から進んで知識を得ないと能力や指導力がつかないですし、またお客様の成果を出すための指導はできないと思っています。
そのための知識は、研修や勉強会、書籍や本等で行うことはもちろん、外部のセミナーや講習会にも積極的に参加していき情報を得てインプットし、それを周りにアウトプット、またフィードバックさせていきました。
とにかく毎日数分でも時間のあるときは勉強していました。勉強が苦痛ではなかったのが大きかったです。一からなので覚えることはたくさんあるのですが、実践しながら覚えていくことで効率よく知識を吸収できましたし、それに近くに質問ができる上司の存在や、同期が分からないことをお互いに助け合う雰囲気がありました。
新規オープンした後は、吸収した知識をお客様に上手に分かりやすく、そしてお客様にどのように伝えていくのかという部分が特に難しくなっていきました。
頭でっかちになってはいけませんし、かといって学んだことをそのまま伝えるだけでは相手に伝わりにくいです。
 
4.は、新規オープンのお店で研修、立ち上げから準備、オープン等をスタッフ全員が行い、ほぼ全員が横一線からのスタートだということが、上記の不安な点を徐々に解消していってくれたことに繋がりました。
多くのお店は、既存スタッフがいて、お店がオープンしている状態だと様々なことが出来上がっている状態だと思います。マニュアルから仕事の進め方、それに物の管理、器具の設置や配置、またビラ配りの方法や掃除の仕方に至るまで、ありとあらゆることを全員でミーティングを重ねて進めていくことでしょう。それに、この時は東京のお店と連携しながら進めていきました。
時間はあっという間に過ぎたのですが、業務としては勉強になり、幅広く行えたことにより、濃密な時間を過ごすことができました。
 
こういったことは、私の中では非常に大きくて、例えば、中途採用でどこかの会社に採用されて入社した場合、既存のメンバーがいて、その中に入っていき研修を既存の社員から受けます。
それにこのような形態は多くの会社で行っており、立派な育成形態であり、また新規オープンのお店でも既存のお店に期間を設けて研修に行ったり、またそのような専用の場所で一定期間の研修を受けることが多いと思います。
しかし、その当時は1か月強くらいの期間をかけてじっくりと研修期間があり、そこで集中して様々なことを学んでいきました。
 
私にとっては、ほとんど社会人経験がないに等しい状況でもあったので、すごくすんなりと一から学ぶことができました。
もちろん、こういった研修の進め方ややり方に関しては、会社の方針によって様々であり、その時の状況によっても変わってくるものだと思います。
 
下記に、働きながら同時並行で研修を行う際の利点と欠点、そして新規立ち上げの場合で、全員が同じラインに立って学んでいく場合の利点と欠点についてまとめました。
利点は、
・業務をしながら研修ができるので効率がいい
・ほとんど即実践なので、やりながら覚えられる
・失敗、経験したこと等のフィードバックを上司からもらいやすい
・マニュアルが完成されているのでその通りに物事が進みやすい
などです。
 
欠点は、
・様々な物事を覚えさせていくので、わからないことはそのままになっていたり知識が中途半端になっていたりすることがある
・研修の流れがトレーナーの人の業務の関係で途中で止まることがある
・専門用語がいきなり飛び交ったり、その職場のルールや決まりの中で始まるので戸惑うことがある
・働いてみないと職場の空気感はわからないので、入社して働いたら想像していた感じと異なっている
などです。
 
一方で、新規立ち上げで全員が同じような形で研修を進めていくような場合の利点は、
・全員が横並びなため、研修の進むスピードや進捗度合いがほぼ一定である
・研修に集中するので短期間で終わりやすい
・上司に質問や相談がしやすい
・他のメンバーとの絆が深まりやすい
・一からみんなで作り上げるので、グループとして結束しやすく、また協力して物事に取り組みやすいためコミュニケーションが活発になる
などです。
 
欠点は、
・進捗速度は一緒だけど、個々の出来に差が生まれてくるので格差が出てくる
・他のメンバーとの出来不出来の比較がはっきりしやすい
・他のメンバーに頼りやすいので、自立心や自尊心が欠如しやすい
・仕事をしている感覚が薄くなる(学校の授業のような感覚に陥る)
・グループに上手く溶け込めないと人間関係が上手くいくいきにくくなる
・働きながら給料をもらっているという実感がわきにくい
などです。
上記のことは経験してきた感想なので、他にもまだたくさんあると思います。また、違っている場合もあると思いますが、どうかご容赦ください。
 
話を元に戻すと、この時は同期のメンバーが他にも7名ほどいました。いろいろなことをお金をもらいながら学べて、私から見ると、周りはほとんどの方が様々な経験があるのでとても頼りになり、仕事面だけでなく実に多くのことを教えてもらえました。
ここで、社会人としての心構えや態度、常識やマナー、礼儀等をもう一度勉強して学び直した形になりました
もちろん、前職の経験も大いに役に立ちましたが、なにせ経験が少ない分そういったことを活かせていませんし、身についていませんでした。
 
研修では、水を得た魚のごとく、知識や業務のことををどんどん吸収していきました。
身体のことを勉強するのはもちろんですが、新規オープンするお店を一からみんなで作り上げていくので、器具のレイアウトや物販の選定、それに出来立てのお店で新しいため、毎日のように何かが変わっていき、お店が形になっていくのが時系列とともに分かることが面白かったです。
準備や研修、それにお客様集めに奔走して、徐々に忙しくなっていったのですが、非常に楽しくやりがいがありましたし、充実していた記憶があります。
 
また、前職のときと違い一緒に働く人によって、こんなにも違うのかとも思いました。この内容だけを見ていると、順調そうに見えることと思います。
私もしばらくはこのまま順調にいくのかな、と思っていました。しかし、仕事や物事が順調に進んでいても、あることをきっかけに事態が変わっていくことがあると思います。
 
私は、急転直下まではいきませんでしたが、徐々にあることに不満を抱くようになってしまいました。そして、働いていくうちに様々な不満がふつふつと沸き上がっていってしまったのです。
この続きは、不満を抱いていった経緯をお話ししたいと思います。
 
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。