kimunori10’s diary

マラソン、スポーツ、トレーニングを中心とした雑記ブログ

コミュニケーションの重要性~後編

前回に引き続いて、コミュニケーションの重要性について後編をお話していきます。
 
・コミュニケーション能力を高めるにはどうしたらいいのでしょうか?
コミュニケーションの目的=必要性に気づいたのであれば、次のステップとして、コミュニケーション能力を高めることが重要です
具体的に、話し上手になるためには、下記のように相手のことを考えることが必要です。
1.相手へ興味・関心を強く持って、気持ちを読み取ろう
コミュニケーションでは、相手への関心・興味がなければ、淡々とした波のように、盛り上がることができなくなってしまいます
相手に関心がないということは、自分だけのことを考えている傾向にあります。
相手がどのように物事を考えているのか、経験や情報、感情を読み取って、興味や関心を強く持つことが大切です
 
2.相手との一体感が大切
例えば、仕事内容や出身地が同じなど、コミュニケーションをする際に共通な話題があるはずです。趣味の話や、新たに体験した話などを共有していくことで、お互いに一体感ができ、親近感や安心感、好意を持ちやすいとされています
 
3.相手の話しを良く聴く人は話し上手
相手の話しを聞くことができる人は、話すことがよくできる人です
例えば、コミュニケーション能力が高い人は、相手の話しの聴くポイントを拾って、情報を広げることができるからです。
情報を得るためには、相手の話しによく耳を傾け、聴くことが大切です
 
4.相手に分かりやすく話すこと
自分の知っている情報を相手に伝えるためには、分かりやすく話すことが大切です
例えば、「あれをこうやってする」だけでは、やり方をきちんと説明していないといえるでしょう。
「あれ」とは何なのか、「こうやってする」とはどのようにするのかを具体的に示してあげることが、コミュニケーションでは重要だからです
 
・コミュニケーション能力アップに必須の基本スキル
コミュニケーションはあまりにも範囲が広いので、そのスキルについても本当に豊富です。最も基本になるスキルについて、厳選してご紹介していきます。
1.ラポールスキル
ラポールスキルとは、ラポール(信頼関係)を築くための手法で、主に相手に合わせていくというものです信頼関係を築く基本となるものが、「ラポール」です
なぜこれが効果的なのかというと、人は、似たもの・同じものに好感や安心感を持つという「類似性の法則」が働くからだとされています
仲の良い恋人同士が同じものを持っていたり(例:ペアルックなど)、長年一緒にいる夫婦が似てきたりするというのは、知られたことだと思います。
このように信頼が築かれている間柄では、仕草や趣向なども似てくる傾向にあります
ラポールスキルとは、たった今知り合ったばかりでも、信頼関係がすでに築かれている状態を意識的に作り出していく、という手法です
あなたにもこのような経験はないでしょうか?
・初めて会った相手が、同じ出身地の人だとわかった時に、急に安心したこと。
・海外で日本人に出会った時に、ものすごく心強くなったり親しみを感じたりしたこと。
・共通の趣味があるとわかって、途端に会話が盛り上がったり、すぐ打ち解けてしまったりしたこと。
ラポールスキルは、表面的に知るだけでは「そんなことで本当に効果あるの?」と思われがちなのですが、心理の働きにしっかりと則った手法なのです
仲良くなりたい人、もっとコミュニケーションを取りたい人がいるのであれば、積極的に使ってみてください。
 
ミラーリングとは、言葉のとおり「鏡合わせ」のように、相手の動作や姿勢、表情などの主に、目に見える部分に合わせるスキルです
例えば、相手があなたの正面で、右足を組んで椅子に座っているのであれば、あなたも鏡に映っているように左足を組みます。相手が手を組んだら、あなたもさりげなく手を組んで相手に合わせます。表情を合わせることも大切なポイントです。
相手が真剣な表情になったら、あなたもその表情で対応し、相手が笑顔で話しているなら、あなたも笑顔で話しを聴きましょう。
ミラーリングのポイントは、さりげなく、自然に行うことです。相手が不自然だと感じてしまうようでは、かえって不信感を抱かせてしまいます。さりげなく、その場の雰囲気や会話の中で自然に行うようにしましょう。
 
3.ペーシング
ペーシングとは、声の大きさやトーン(高低)、話すスピードや呼吸などを合わせていくスキルです
相手がゆっくりとした口調で話しているなら、あなたもゆっくりと会話する。大きい声で挨拶されたら、あなたも大きな声で返すということです。
 
自分にとって心地よいペースやトーンというのがコミュニケーションにもあります。では、人と人との会話で、ペーシングができていない状態を想像してみてください。
・小さい声で話す相手に対して、あなたが大きな声で話す
・ゆっくりした口調の相手に、あなたが早口で話す
会話のペースに、こうしたミスマッチが起きていると、相手はあなたに対して威圧感や急かされる感じを受けてしまい、コミュニケーションが取りづらくなってしまいます。
 
・相手の心を掴む基本の「聴く」スキルについて
「話し上手は聞き上手」という言葉があるように、話(会話)がどんどん弾むコミュニケーションには、「聞く(聴く)」力が欠かせません
カウンセリングやコーチング、心理学の世界では、話を聴くことを「傾聴」と言います相手に心を傾けて話を聴き、相手に本音を話してもらう必要があるのです
ですから、聴く技術はコミュニケーションにおいて、とても重要だとされています。そして傾聴することは、人と関わる基本姿勢なのです
傾聴は、相手の話を聴く姿勢であり、相手の話を引き出していくスキルでもあります。
具体的には、相手の話を聴くときに、以下のような反応を示しながら、相手に話しやすい状況を作っていきます。
・うなずき・あいづちで相手の話を促す
・相手の話を最後まで聴く(途中で遮らない)
・体の向きや目線を合わせる
・表情やジェスチャーなどを合わせる(ミラーリング
・共感を示して聴く
傾聴でもっとも大事なことは、相手や相手の話を尊重することです。そして、気持ちや考えに共感(同意することではありません)を示すことです
 
・「伝える」スキルIメッセージ
特にビジネスシーンでは「話のわかりやすさ」とともに相手に伝え、行動に移してもらうということは、とても大切なことです
報告・連絡・相談といった仕事の基本にも直結しますので、話がわかりづらい、というのは社会人としては、かなり苦労することでしょう。
それは自分自身だけでなく、一緒に働く周囲の人にとっても同じことです。
自分の意見や気持ちを相手に理解してもらいたいのに、「どうして分かってくれないんだ」と悔しい思いをした経験はありませんか?
自分の考えがいくら正しくても、それを相手に伝える力がなければ、本当に苦しい思いをするものです「何を」伝えるかも大事なのですが、「どのように」伝えるかによって、伝わる度合いというのは大きく左右されるのです
 
そこで、相手に伝えるスキルとして、「Iメッセージ」があります
「Iメッセージ」とは、主語を「自分」にして相手へのメッセージを伝える方法ですその反対に、「相手」を主語にして伝えるのは「Youメッセージ」と言います
これは、特に部下や後輩がいる方には必見です。なぜなら、人に対して影響力のある立場や役割にある人は、それだけで、発する言葉に強い影響がプラスされるものです
言葉を受け取る側の捉え方次第では、ものすごい圧力になってしまうのです。とはいえ、時には指導や教育のために厳しいことを伝える必要もあるでしょう。
そこで、「Iメッセージ」の伝え方を、ぜひ取り入れることをオススメします。
 
日常のビジネスシーンの会話から、YouメッセージをIメッセージで伝える例をみてみましょう。
1.もっと他にいいアイディアはないの?
あなたなら他にももっといいアイディアが出せると(私は)思うよ
2.仕事が遅い
仕事をスピードアップしてくれると(私も)助かるよ
3.どうして失敗してしまったの?
失敗するなんて、何かあったのかと心配になったよ
Youメッセージで否定的なことを伝えると、「相手に対して責められている感じ」を与えたり、「相手を決めつけた」伝え方になったりしすいものです。さらに見えない圧力で、必要以上に萎縮させてしまうかもしれません。萎縮させては、改善して欲しいという、そもそもコミュニケーションの目的は達成されていませんし、相手との関係性が深まるとは思えないでしょう。
一方、Iメッセージで伝えると、あくまで「私はこう思っている、こうして欲しい」という自分の考えを伝えることになりますIメッセージを使うことのメリットは、あなたが部下に対して指示や指摘をするときなどにも発揮されます
言葉一つ、言い方一つで相手の受け取る印象が180度変わったり、相手のモチベーションを左右したりすることになります。
 
コミュニケーションについて、いろいろとまとめましたが、どのコミュニケーションにおいても、基本は信頼関係の上に成り立ちます
これらご紹介したスキルについては、あくまでも手法であり、コミュニケーションの重要な部分ではありません。
人に自分の考えや思いを伝えること、わかってもらうこと、人のことを理解すること、それがコミュニケーションなのですそして、あなたが何かを実現しようとする時に、人を動かす大きな力になります
お互いが気分よくコミュニケーションする場を作るためには、まずは相手のペースに合わせ、相手から安心感や信頼感を得ていくことが大切です
この記事を読んで、コミュニケーションがいかに大事なのかを理解して、コミュニケーション能力が向上できる一助になれたら幸いです。
 

本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。