kimunori10’s diary

マラソン、スポーツ、トレーニングを中心とした雑記ブログ

コミュニケーションの重要性~前編

コミュニケーションを図ることは大事だよ、大切だよと親や先生から教えられて育ってきた人は多くいることでしょう。
そもそもコミュニケーションとはどういった意味なのでしょうか?
 
コミュニケーションとは、「情報の伝達、連絡、通信の意だけではなく、意思の疎通、心の通い合いという意でも使われる。」出典:小学館 デジタル大辞泉
と記されています。
 
私が思ったのは、前半部分の解釈については、皆さんもご存じだったかもしれませんが、「意思の疎通、心の通い合い」という点に、重要なヒントが隠されているのではないかと思いました。
ただ物事を伝える、受け取るということではなく、人の心理(考え・感情)を表現し理解し合うことが、コミュニケーションの基本だということです
コミュニケーションが苦手な人や、あまり重要だと思っていない人にとってみれば、そこまでコミュニケーションが必要なのかとか、大して問題にすることでもないとお思いの方がおられるかもしれません。
そのような人たちからしてみると、コミュニケーションを図らなくても生きていけるとお思いでしょう。それに、人は1人でも仕事はできますし、日常生活にも何ら支障をきたすことはないでしょう。
 
昨今、リモートワークや在宅での仕事が増えてきました。そして、生活のあらゆる場面でも人と接する機会が減ってきているように思います。
日所生活でも例えば、スーパーのレジの無人化や駅の改札、メールやLINE等のメッセージもそうでしょう。
それに伴って、直接人と人とのやり取りをする機会がなくなっていき、人と話をする機会が減ってきています
 
私は、人とあまりコミュニケーションを取ることが上手ではありません。また、本音を言うと自分からあまり話したくないのが本音です。
しかし、それが裏目、悪い方向に出てしまうことが往々にしてあります人と人が接するときにはコミュニケーションはどうしても必要、いや必須なのは言うまでもありません
ただし、コミュニケーションを図るにしても軽視するか、あまり重要ではないと思ってするのか、それともコミュニケーションを図ることは重要だと思って積極的に図っていくかによって、その役割は大きく変わっていきます
 
私の現在の仕事場では、あまりコミュニケーションを図る機会がありません。私は当初、コミュニケーションをあまり図らなくてもいいんだ、気が楽だなと思っていました。
確かに、近くの人との会話はチャットでのやり取りが中心で、人と話さなくても成り立つ場面は多いです。
しかし、メールやチャット、LINEでのやり取りをしていることが多いとその人の本心や言葉のニュアンス、要点、また顔の表情や表現が、伝わりにくい場面が数多くあることもまた事実です。それに、誤解を生むことが多くなりやすくなります。それは仕事上に限ったことではなく、日常生活上での友人や家族間でのやり取りでも同様でしょう。
 
言葉だけだと、受け取った人の捉え方によって表現が変わることがあります。それは、あらゆる人が経験していることなのではないでしょうか?
そうは言っても、本当にコミュニケーションを図ることは重要なのか、また普段からもっと上手にコミュニケーションを相手と図ることができたらいいのに、とお思いの方もいるかと思います。
そこで今回はまず、コミュニケーションの必要性や重要性について、もう一度確認していきましょう。
その後に、コミュニケーション能力を高めるための方法についても見ていきたいと思います。
 
 

 
まず、コミュニケーションの必要性を考える際には、下記の3つを把握しておくことが大事でしょう。
1.人間関係を築く
人間関係を築いていくには、自分を知ってもらうことだけではなく、相手側のことを理解することが必須です初対面の人に自ら声をかけ、積極的に話しかけて徐々に関係性を深めていくことが大切です
例えば、すでに面識があり、仲が良ければ、自分の気持ちを素直に相手と交わすことができ、楽しい会話をすることができるはずです。
このように、仲が良くなるためには、お互いのことを理解し、積極的にコミュニケーションを図らなければいけないからです
 
2.情報の交換・共有をする
人と人とのコミュニケーションの目的の1つは、お互いの知らない「新たな情報」を得ることです
例えば、操作の方法を説明したり、操作をしてみてどのような結果になったのか報告、連絡、相談などをすることもコミュニケーションのうちの1つです。
自分と相手との相互の理解を深めていくことで、良好な人間関係を築くことができます。さらに、有益な情報交換・共有をして、人として成長していくことが可能となります
 
3.相手に働きかける
人とコミュニケーションをするためには、誤解はつきものです。その際に真実(方向性)を理解してもらうために、「相手を導き促す=働きかけをする=説得」をする必要があります
相手と協力することも「相手に働きかける」ということになります。その際には、上記で説明した「情報の交換」や「人間関係を築く」ことが大切です。その他、相手に指示や命令、依頼などがあります。
 
このように、コミュニケーションの目的を理解できれば、必要性という部分に必然的に繋がります。逆にいえば、コミュニケーションをすることをしなければ、良好な人間関係を築くことができず、情報を共有して「新たな気づき」を得る機会もなくなるということになります
私たちは、人生のほとんどを人との関わりの中で生きています。
ですから、今あなたの築いている人脈、関係性の良し悪し、仕事の結果等々の全てにおいて、これまで重ねてきたコミュニケーションによって、その結果が作られてきた可能性がとても高いのです
 
コミュニケーションが人生の質を左右する」という言葉があります。
それは、心から信頼できる関係を築くということ、分かり合える存在がいるということは、人生においてとても大切なことであり、また言い換えると、充実した人生ということになる、ということでもあります
コミュニケーションは、人間関係を築く大事な土台です。そして、あなたが何かを実現しようとする時に、人を動かす大きな力となります。
コミュニケーション能力を高めていくということは、「相手のことを内面深くから理解すること」と「自分のことも内面深くから理解してもらうこと」こういった能力を成長させるということです
 
ここでコミュニケーションの種類には、どのようなものがあるのかについても確認しておきましょう。
ビジネスシーンでは、分かりやすい指示を出したり、文章を書いたりするといった、正確な情報伝達が求められます。
ただ、その背景には、何のための指示か、文章によって相手にどう動いて欲しいのか、といった「目的」や「考え」が必ずあるものです
そのコミュニケーションの方法には、大きく2つの種類があります。
・言語コミュニケーション(バーバルコミュニケーション
・非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション
「言語」とは主に言葉や、その内容「非言語」とは、言葉以外の表情や身振り手振りなどのことです
心理学者であるアルバート・メラビアン氏は、表情やしぐさなどの「視覚」、話し方や声などの「聴覚」、話の内容に当たる「言語」で、矛盾した情報を与えられたときに、人はどれを優先して受け止め、話者の感情や態度を判断するかを実験しました。
その結果は、視覚が55%、聴覚が38%、言語が7%です。
つまり、言語以外の情報である、非言語からの情報が圧倒的に優先して伝わったということです。(参考『本音は顔に書いてある』アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ著)
私たちは、何を言うかに意識が向きがちなのですが、その本音や感情は、非言語に出やすいものなのです。言語コミュニケーションが理論を伝える役割ならば、非言語コミュニケーションは感情を表す役割と考えることができるでしょう
 
・コミュニケーションの要素について
コミュニケーションをさらに理解して、その能力を高めていくために、具体的なコミュニケーションの仕組みや要素を理解しておきましょう
コミュニケーション能力とは、意思疎通によって人を理解し、人に理解してもらう能力であることを先程お伝えしました。
具体的には、以下の2つの能力で構成されています。
・伝える(話す)能力
・受け取る(聴く)能力
まず最初に、私たちにコミュニケーションが生まれるのは、そこに目的があるときです
そうして目的を持って発生したコミュニケーションは、双方の役割(聴き手と受け手)によって行なわれていきます
例えば、仕事上を例に挙げると、
・スタッフや部下に望む行動や結果を伝えるとき
・交渉やプレゼンテーションで何かを実現するとき
・面接で相手に信頼感を与えたいとき
プライベートであれば、
・子供の関心をもっと知りたいとき
・友達を食事に誘いたいとき
・クラブの役職を誰かにお願いしたいとき
このような目的が発生した時に、自分の思いを相手に伝える必要性あるため、コミュニケーションは生まれてくるのです
 
・コミュニケーション「2つの原則」とは
初めに知っておきたいコミュニケーションの2つの「大原則」をここでご紹介しましょう。
・相手の反応が、あなたのコミュニケーションである
・自分の言いたいことが、そのまま100%伝わることはない
なぜコミュニケーション力が高いのか、苦手なのかを決める基準は、実はどこにもないのです。コミュニケーション能力を数値で測ることはできません。
つまり、あなたのコミュニケーションが良いかどうか、相手に伝わったか、伝わらなかったかは、コミュニケーションをした結果、相手がどう捉えたかでしか分からないのです
また私たちは、同じ言葉や出来事に対しても、その意味することや捉え方が、人によって全く異なります。
そして「コミュニケーションは相手がどう捉えたか」である以上は、自分は伝えたと思っていても、相手がどう理解したか、あるいはどんな印象や感情を持ったか、その本当のところは分からないのです。
あなたが伝えたかったことが100%として、実際に相手に伝わったのは30%、もしくは80%かも知れません。
ですから私たちは、自分の伝えたいことを限りなく100%に近づけていくために、コミュニケーション能力を高めたり、スキルアップしていったりする必要があるのです
 
・コミュニケーションの良し悪しについて
数値で測ることができないコミュニケーションですが、「良いコミュニケーション」や「悪いコミュニケーション」とは、一体どういうことなのでしょうか?
また、数字化できないコミュニケーションをどうやって高めていけばいいのか?と疑問がわいてくると思います。
そこでコミュニケーションの良し悪しを、簡単な2つの指標を下記に表しました。
・相手との信頼の度合い
・コミュニケーションスキル
なぜ、信頼の度合いがコミュニケーションと関係するのでしょうか?
それは、動物の「本能」としての働きでもあるからです。
神経学者ボール・D・マクリーンによる「脳の三位一体論」によると、私たちの最も原始的だと言われる脳の部分には、命を守るために恐怖や危険を感じると、反射的にそれを回避する働きがあります。
つまり、私たちは目の前の相手が、自分の「敵(信用できない)」か「味方(信用できる)」かを無意識に見分けています。敵であることを瞬時に見抜けなければ、命が危険だからです。(参考『三つの脳の進化』ポール・D・マクリーン著)
 
社会人としての私たちは、相手に対して多少の疑問を持っていたとしても、頭で割り切って、その相手と笑顔で接することはできます。
一方で、私たちの無意識では「何か違うから気をつけよう」と違和感を感じている限り、相手に決して本心を話すことはありません
お互いを理解し合うという、コミュニケーション本来の目的を果たすためには、「信頼」という土台が欠かせないのです
 
本日はここまでにします。次回はこの続きからお伝えしていきます。
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。