kimunori10’s diary

マラソン、スポーツ、トレーニングを中心とした雑記ブログ

花粉症について

2月に入ると、「花粉症」という言葉がニュースや天気予報、会話の中で耳にしたり、話題になったりしているのを聞いたことがあるでしょう。
今年の花粉の飛び具合がどのような感じなのか、花粉症をお持ちの方は特に気になることと思います。
花粉症をお持ちの方は、症状によって出方に差があります。
そして、症状がない方でも自分がいつ花粉症にかかるか分かりませんし、さほど気にしていないという方も中にはおられるかもしれません。
 
私は花粉症にかかったことはないのですが、親が花粉症を持っており、毎年春頃になると、ティッシュを欠かさずに持ち歩かなければならないほど苦しんでいる様子を目にします。
毎年花粉症に悩まされる方は、様々な悩みをお持ちかもしれません。また、病院に行ってお薬を処方してもらったり、自分なりに何かしらの対策を取られたりしているかもしれません。
 
花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)の代表的な症状として現れるのは鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの3大症状に加え、目の痒みなどです
ここでは、花粉症を発症する原因とメカニズムと、それぞれの症状を引き起こす原因とメカニズムについてご紹介します。
 
・花粉症とそのメカニズムについて
花粉症とは、鼻腔内に入ってきたスギ等の植物の花粉に対する免疫反応によって、鼻水等の症状が引き起こされることを言います。季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれていますカニズムとしては、アレルゲンが鼻腔内の粘膜に付着すると、体内に抗体が作られ、マスト細胞という細胞に結合しますその後再びアレルゲンが侵入すると、マスト細胞からアレルギー誘発物質が放出されることによって、鼻水等のアレルギー反応が引き起こされるのです
また、花粉症の他にダニなどのアレルゲンによって引き起こされる鼻炎は、通年性アレルギー性鼻炎と呼ばれます
最近では、花粉症と通年性アレルギー性鼻炎の併発や、複数の花粉に反応する花粉症など、ほぼ1年中症状に悩まされているという人も少なくないのです
 
・鼻の症状を引き起こす原因とメカニズムについて
鼻に花粉が入ると、下記のような仕組みで症状が現れます。
1.空気中に浮遊する花粉が鼻に侵入
2.花粉が鼻の細胞内のマスト細胞にくっつくと、ヒスタミン、ロイコトリエン、トロンボキサン、PAFなどの物質を放出
3.放出されたヒスタミンなどの物質が、鼻の神経や血管を刺激して、鼻炎の諸症状を発症
 
・目の症状を引き起こす原因とメカニズム
目に花粉が入ると、下記のような仕組みで症状が現れます。
1.空気中に浮遊する花粉が目に侵入
2.花粉が目の粘膜内のマスト細胞にくっつくと、ヒスタミンなどの物質を放出する
3.放出されたヒスタミンなどの物質が、目の神経や血管を刺激して、目の諸症状を発症
 
・季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)と通年性アレルギー鼻炎の違い
アレルギー性鼻炎は2種類あるのをご存じでしょうか?アレルギー性鼻炎は好発時期によって2つに分類されます。
・季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)
季節性アレルギー性鼻炎を引き起こす花粉は、日本では約60種類も存在すると報告されています
そのため、鼻炎を引き起こす花粉は1年中飛んでおり、春先のスギやヒノキだけでなく、初夏のシラカンバ、秋のブタクサやカナムグラなど、地域や季節によって異なります。
 
通年性アレルギー鼻炎は、季節と関係なく年中続くアレルギー性鼻炎です。アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)は人によって様々ですが、ハウスダストやダニなどが主な原因とされています
 
・花粉症の症状について
花粉症は、風邪と症状がよく似ています。具体的な症状と花粉情報をチェックし、早めのケアを心掛けていきましょう。
花粉症は、透明のさらっとした鼻水、鼻づまり、発作的で連発するくしゃみ、目の痒みなどが主な症状です症状が重たくなると、皮膚の痒みや頭痛、だるさ、不眠などを引き起こすこともあります
 
・鼻水・鼻づまり・くしゃみについて
鼻水、鼻づまり、くしゃみが起きる原因としては、空気中を浮遊している花粉が鼻粘膜に付着しますそれを取り除こうとして起こるアレルギー反応なのです
 
・症状について
・鼻水
風邪などによって起きる、やや粘性が高く、黄・黄緑がかった鼻水とは違い、花粉症の鼻水は、「水のような」粘り気がなく、サラサラとした透明のものが止まらずに出ていきます
 
・鼻づまり
鼻粘膜が腫れて、鼻から喉への通り道が狭くなることによって、鼻づまりが起こります
口で呼吸をしがちになりますので、口の渇き、咳といった症状が出たり、臭いを感じにくいため食べ物の味が分かりづらくなったりします。
 
・くしゃみ
くしゃみは、鼻の粘膜についた花粉を取り除こうとして起こる症状です
花粉症のくしゃみは、風邪やインフルエンザの際のくしゃみより回数も多く、ほとんどの花粉症の人が悩まされる症状です
その他にも症状が重い方は、皮膚の痒み、頭痛、倦怠感や寝つきにくいといった症状が伴うこともあります。
 

・対策
自律神経のバランスを整えるため、普段の生活からバランスの良い食事、適度な運動を心掛けましょう
また、本格的に花粉が飛散する前に、先手を打ってアレルギー専用鼻炎薬を飲んでおくと、症状が酷くなる前に効果を発揮してくれます
セルフケアや市販薬で早めの対策を打ち、少しでも症状を軽くしましょう。
 
しっかりと対策を取るためにも、花粉症の症状とともに、その原因やメカニズムを理解しておきましょう。まだ症状が出ていない人も、どのような人が花粉症になりやすいかをチェックしておくと、予防やセルフケアに役立ちます。
・花粉の飛散量や時期やピークについて
今年はいつ頃から始まりいつまで続くのか、花粉別・地域別のカレンダーで、お住まいのエリアの飛散時期をチェックおきましょう
・花粉症を引き起こす植物の種類
日本で花粉症を引き起こす原因として最も多いものは、スギやヒノキの花粉による花粉です2月上旬から3月中旬にかけて飛散し始め、約2か月間飛散が続きます
スギ花粉症患者の7割は、ヒノキの花粉に対しても敏感なので、スギ、ヒノキの飛散時期が重なる時期(3~4月頃)は症状も辛くなるようです
他にもカバノキ科の花粉(4月~6月)、イネ科の花粉(5月~8月)、ブタクサなどの雑草の花粉(8月~9月)など、ほぼ年間を通じて何らかの花粉が日本中で飛散しています。
 
・「眠気」は花粉症の症状なのか?
花粉症になると、眠気や集中力の低下を招くことがあります。眠気はどのような原因で起こるのでしょうか?
1.酸素不足による眠気
アレルギー性鼻炎になって、鼻の粘膜が炎症を起して腫れ上がると、空気の通り道が狭くなります
鼻呼吸で取り込める空気の量が少なくなるので、自然と口呼吸をするようになります。
ところが、口呼吸をすると、取り込める酸素の量が減るばかりか、喉が乾燥して花粉が付着しやすくなります
すると炎症が酷くなり、さらに酸素を取り込む量が少なくなって、脳が酸素不足を起こし、眠気を感じるようになります。
 
2.花粉症の症状による寝不足
鼻が詰まる、絶えず鼻水が出る、くしゃみが出るなどの症状が夜間も続くと、ぐっすりと眠ることができなかったり、眠っていても途中で目が覚めてしまったりして、十分な睡眠がとれなくなります
しっかりと睡眠をとることができないと体の疲れが取れず、昼間に眠気を感じるようになってしまいます。
 
・花粉飛散量の基礎知識について
1.花粉の量は、前年夏の日照時間に影響される
2.特に6~7月の気象状況や日照時間が、翌年の花粉の飛ぶ量に強く影響する
3.前年の花粉量が少なかった地域は、その翌年多くなる傾向
2020年の6月~7月では、6月の日照時間は例年並かやや多く、7月は極めて少なく、特に近畿地方と四国、九州では少なかったです。
しかし、ヒノキの花粉数に最も影響する6月上旬の日照時間は、前年と比べてかなり多くなっています。
これらの要因から2021年の花粉飛散量は、過去10年の平均飛散量と比較すると、東日本では多く、西日本では例年とほぼ同じか、やや少なくなると予測されます
花粉飛散量が少なかった2020年と比べると、東北南部から関東、東海は2~4倍、その他の地域も1.2~2.8倍になるという予想であり、どの地域も油断せず早めの対策を心掛けましょう。
 
・花粉飛散の時期について
1.花粉の飛散開始は、前年の11月~12月の気温が低いと早くなり、高いと遅くなる傾向があります。
2.1月~2月の気温が高いと早まり、低いと遅くなる傾向があります。
スギ花粉の飛散開始は、その前年の11月~12月の気温に左右されるといわれています
その時期の気温の低下は、全国的に例年並になる見込みで、2021年のスギの雄花が花を咲かせる準備を始めるのは、ほぼ例年並の時期になる見込みです。
さらに1月以降の気温は、西日本では例年並、他の地域は例年よりやや高くなる予想です。
スギ花粉の飛散開始は、西日本では例年並かやや早く、東日本、北日本では例年よりも6日前後早くなる見込みです。
 
代表的なスギ花粉、ヒノキ花粉、ブタクサ花粉以外にも、辛い鼻水や鼻づまりなど、花粉症の症状を引き起こす植物はたくさんあります
スギ(飛散時期は2~4月)、ヒノキ(飛散時期は3~5月)、ブタクサ(飛散時期は8~10月)以外にも、シラカンバ(4~6月)、イネ科(4~11月)、ヨモギ(8~10月)など、ほぼ年間を通して何らかの花粉が日本中で飛散しています。
 
花粉症というと、スギ・ヒノキ花粉のイメージが強いですが、夏や秋の植物で鼻炎の症状が出る例も多く、最近では「通年病」とも言われつつあります
しかし、夏や秋の花粉症を知らない人も多く「花粉症シーズンじゃない」という思い込みから、風邪と判断し、何の対策も講じていない人もいるようです。もしかしたら、そのつらい症状はスギ・ヒノキ以外の花粉による症状なのかもしれません。
・スギ花粉
スギ花粉の飛散時期は2~4月です飛散量が多く、日本で最も多い花粉症の原因となっています飛散距離が長く、ごくわずかな飛散量の北海道・沖縄を除き、全国で発症します鼻アレルギーの他、目、のど、皮膚の症状もあります
 
・ヒノキ花粉
ヒノキ科花粉を代表とするヒノキ花粉の飛散時期は、スギより少し遅れて、3~5月ですスギと同じく飛散距離が長く、広範囲で発症しますスギ花粉症と合わせてヒノキ花粉症を持っている人も多く、その場合は重症化しやすいです。症状もスギ花粉症と同様です
 
・シラカンバ花粉
ラカンバの花粉の飛散時期は4~6月です北海道での花粉症の主な原因で、患者数も年々増加傾向にあります主な症状は、鼻水、目の痒み、くしゃみなどです。りんごなどを食べると口内が痒くなる「口腔アレルギー」を引き起こすことがあります。
 
・イネ花粉
飛散時期のピークは5~6月です飛散距離は100メートルほどと短いのですが、稲刈りの時にイネについた花粉が舞い上がることもあるので、秋も注意が必要です鼻や目に症状が起きる他、小麦の食物アレルギーを発症しやすくなることもあります
 
・ブタクサ花粉
ブタクサ花粉の飛散時期は8~10月です日本ではスギ、ヒノキに次いで多い花粉症です背が低い草花で、飛散距離が短いため、近づかなければ避けられますが、特に早朝の風の強い時間帯は集中して飛散するため、散歩やジョギングは注意が必要です鼻、目の症状の他、喘息の原因にもなります
 
ヨモギ花粉
ヨモギの花粉飛散時期は8~10月です繁殖力が強く、雑草の生い茂る河川敷、空き地などに群生していることが多いので、散歩などで近くを通るときは注意が必要です鼻水・鼻づまりや目の痒みなどが主な症状です
 
・カナムグラ花粉
カナムグラは雌雄異株ではありますが、雄株の花粉飛散時期は8~10月です飛散距離は数10メートルと短く、花粉の量も少なめなのですが、道端など身近に生息していることが多いです鼻や目に症状が出る他、メロン、スイカなどで「口腔アレルギー」を起こすことがあります
 
皆さんがよくご存じであるスギ、ヒノキ、ブタクサの他にも、様々な花粉が1年中、飛散しています。
飛散時期や花粉の種類は、地域によって異なります。そして、ご自分の住んでいる地域の花粉状況をチェックして、しっかりと対策を行っていきましょう
花粉症対策としては、即効性を求める対処は重要です。一方で、予防の基本は花粉を吸い込まない、自宅に持ち込まないためのマスクや眼鏡、服装、掃除や換気などの工夫です
更に、アレルギー性鼻炎用の内服薬や、点鼻薬を使用して頂くのも効果的です。最近の薬は、眠くなりにくく有効なものが多くなっていますので、かかりつけの病院やドラッグストア・薬局にご相談してみましょう。

 

 

 
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。