kimunori10’s diary

マラソン、スポーツ、トレーニングを中心とした雑記ブログ

霜焼けとあかぎれについて

毎年私は、12月から3月くらいにかけて「霜焼け」になります。手よりも足の指の方が酷く、毎年のように悩まされています。
以前はそんなにも酷くなかったのですが、ここ数年は手よりも足の方が症状が酷くなっています。
 
原因は、ランニングをしていて冷たい空気=外気にさらされるからだと思うのですが、他にもあるようです。
今年も既に、足の指周辺は赤く腫れあがっており、靴を履くと特に痛みが増します。
手の指も霜焼けになるのですが、足の指よりは酷くないかもしれません。
 
そこで今回は、冬に症状が多く出ると言われる霜焼けについて書いていこうと思います。
なぜ霜焼けの症状が出てしまうのか、霜焼けにならないためにはどうしたらいいのか、霜焼けにならないための対策はどうすればいいのか、といったことを中心に書いていきたいと思います。
 
霜焼けとは、どういう症状のことを差すのでしょうか?
身体の一部が冷えたために、膨れて硬くなったり、その部分がかゆくなったり、熱くなったりするような感覚を覚える現象です。
また、しもばれ(霜腫れ)、しもくち(霜朽ち)、凍瘡とも呼ばれます。
寒さのために血行が悪くなり生じる炎症のことであり、手、指、足に発症しやすく、肌が外気に露出している頬や鼻先や耳たぶも霜焼けになりやすい部位です。
室内などで温かくなると、かゆみが強くなります。
 
霜焼けは、手や足の指、かかと、耳たぶ、鼻のあたま、頬など、冷たい風にさらされる場所や、冷えやすい末梢の場所に起こりやすいと言えます。
主な症状は、赤紫色に腫れる、赤くなって盛り上がる、かゆくなる、ジンジンと熱い感じがする、痛がゆいなどで、酷くなると出血したり、水疱ができ、それが破れたりすることもあります。
寒さだけでなく、血行が悪い、汗をかきやすいなどの体質も要因の一つと言われています。子供に多くみられますが、水仕事をする機会の多い女性、高齢者にもよくみられます。
 
霜焼けには、2つのタイプがあり、大人によくみられ、赤い発疹や水疱、しこりなどができることもある「多形紅斑型(たけいこうはんがた)」と、子供によくみられ手足が真っ赤になり、熟れた柿のように腫れる「樽柿型(たるがきがた)」に分類できます
あかぎれは、肌のバリア機能を果たす皮脂腺の分泌が少ない手の指にできやすい他、かかとに起こることもあります。
悪化すると腫れや出血を伴うこともあり、水仕事をする機会の多い主婦や美容師、調理師などに起こりやすい症状です。
 
霜焼けと凍傷の違いについて
霜焼けの別の呼び方である「凍瘡(とうそう)」と、「凍傷(とうしょう)」を混同してしまう人もいるようです
どちらも寒さにさらされることで起こる症状ですが、この2つは全く異なるものです
凍瘡(=しもやけ)は日常的な冷えによる血行障害で、生活上の工夫や注意で予防することもでき、治療も初期なら市販薬でセルフケアすることが可能です
一方で、凍傷は気温-4度以下の状況、例えば冬の雪山など氷点下になるような厳しい寒さに長時間さらされることで起こります
低温によって身体の組織が凍結して血行が途絶えてしまうため、重症化するとその部分が壊死し、外科的処置が必要になるなど、対処法や予後も異なります。
 
霜焼けが起きるのはなぜでしょうか?
霜焼けは、冬の寒さなどによって、血行が悪くなることが原因で起こります似た症状である「あかぎれ」は、寒さと空気の乾燥による皮膚のひび割れが原因で起こる症状です
ちなみに近年では、栄養状態の改善、衣類の防寒機能の向上、暖房設備の充実など生活環境が良くなり、霜焼けは非常に少なくなったと言われています。
また、洗剤かぶれやひび、あかぎれを、霜焼けと混同されていることも多いようです。
 
・いつの時期に起きやすいのでしょうか?
冬の「寒さ」に加え、しもやけは「温度差」、あかぎれは「乾燥」も要因です
私たちの身体には、体温を調節する働きが備わっています。例えば、寒さを感じると、その情報が脳に届き、脳の視床下部(自律神経)からの指令で血管を縮めて、血液をあまり流さないようにします。それによって、皮膚表面の温度を低く保ち、体内の熱を外に逃がさないようにするのです。
反対に、暑くなると血管を広げて血液を多く流し、皮膚の表面温度を上げたり、汗をかいたりして熱を放出します。
 
「寒さ」と「暖かさ」の刺激が繰り返され、血管の収縮や拡張が繰り返されることで、血液の循環に障害が起こります。特に、手足など末梢の血管では、血行のコントロールがしにくくなり、赤く腫れたり、かゆくなったりという症状が起こります
1日の気温差が10度以上になると起こりやすく、晩秋から冬の初め、冬の終わりから春先にかけてなど、寒暖差の大きい季節に多くみられます。
また、汗をかいた後や水仕事の後などに、皮膚を濡れたままの状態にしておくと、水分が蒸発する際に急激に皮膚の温度が下がるため、霜焼けになりやすくなります
 
霜焼けが起きてしまったらどうすればいいのか?
霜焼けあかぎれの対策には、皮膚の保湿と血行促進が重要です保湿成分や炎症を抑える成分が入った薬を取り入れたり、手足の指をほぐすマッサージなどをしたりすることで症状の緩和が見込めます
ただし、霜焼けあかぎれの症状が重症化しているときは、専門医による適切な治療を受けましょう。
 
医療機関での受診をおすすめする場合と、セルフケアできる場合の違いについて
医療機関での治療を勧める場合
痛みや腫れがひどく、日常生活に支障をきたす場合や、霜焼けが重症化して水疱になったり、破れたりした場合は受診しましょう
また、寒い時期以外に霜焼けのような症状がみられる場合や、発熱や関節痛など全身症状を伴う場合などは、他の病気が隠れているおそれもあるため、念のため受診してください
 
・セルフケアできる場合
OTC医薬品を使用したり、日常生活の工夫をしたりすることで症状が改善されるようであれば、セルフケアで様子を見てもよいでしょう。
 
・治療法、日常生活上の注意点について
皮膚に潤いを与える成分や、皮膚を保護する成分が配合された保湿剤を用いて皮膚の乾燥を防ぎましょう
かゆみや炎症が起こっている場合には、鎮痒消炎薬(かゆみ止め)や、ステロイド外用剤で炎症を抑えます霜焼けあかぎれ治療用の塗り薬を使ってもよいでしょう
かゆみが強い、腫れがひどい場合などは、ステロイドを含む軟膏を使用することもあります。
同時に、ビタミンE内服薬などで、血行を改善するとよいでしょう。
ビタミンEを含む軟膏や、ビタミンEの内服薬を使用することで、血行促進を図ることも有効です
あかぎれができているときは、絆創膏などを貼り、水仕事のときはゴム手袋をするなどをして傷口を保護しましょう。
そして、手足の指をほぐすようにマッサージし、血行促進を心掛けることも大切です。
霜焼けあかぎれは冷えによって症状が起こるため、身体を冷やさないように温めることが大切ですが、入浴などで体が温まると、霜焼けのかゆみが増すことがあります
また、重症化すると水疱ができたり、それが破けたりすることがありますが、その場合はマッサージをしてはいけません。
 
・薬の選び方と注意点
霜焼けあかぎれの薬には、一般的に、皮膚を保湿・保護する成分や炎症・かゆみをおさえる成分、血行を促進する成分などが含まれています症状に応じた薬を選びましょう。
 
霜焼けあかぎれの薬に含まれる成分
薬効・成分・作用
抗炎症成分:グリチルレチン酸、グリチルリチン酸ニカリウムなど→皮膚の炎症を鎮めます。
ステロイド:ヒドロコルチゾン酢酸エステル、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルなど
鎮痒成分:クロタミトンなど→かゆみをおさえます。
組織修復成分:アラントインなど→組織の修復を助けます。
殺菌成分:イソプロピルメチルフェノールなど→殺菌作用を発揮します。
ビタミンE:トコフェロール酢酸エステル→末梢の血管を広げ、血流改善を促します。
 
霜焼けは、血行障害によって起こる症状ですが、全身性エリテマトーデスなどの膠原病、多形滲出性紅斑などの病気、薬疹でも、霜焼けに似た症状がみられることがあります
寒い時期以外に、霜焼けのような症状がみられた場合や、関節痛など全身症状を伴う場合などは、他の病気が隠れている可能性もあるため、早めに受診しましょう
 
霜焼けにならない為の予防策とは
霜焼けあかぎれの予防のためには、まず「保温」が第一ですそれに加えて、霜焼けには「血行促進」、あかぎれには「保湿」と「保護」も大切です
1.霜焼け予防には身体を冷やさないよう「保温」が第一
まずは、手足、耳や頬など、素肌が冷たい空気にさらされないように、外出時は手袋や耳当てをする、厚手の靴下を履くなど、防寒対策をしっかりしましょう
また、身体を温める食べ物を摂る、温かい飲み物を飲む、ゆっくり入浴するなど、体の内側からも温める工夫をしましょう
身体が温まって汗をかいたときにそのままにしたり、手足を濡れたままにしたりすると、水分が蒸発するときに冷えてしまいます。
その温度差が霜焼けの原因になることがあるため、汗をかいたら手袋や靴下を取り換えたり、水仕事や手洗いの後にはしっかり水分を拭きとったりする習慣をつけましょう
外出して暖かい部屋に戻ったときや、厚着をして暖房の効きすぎた室内で過ごすときにも汗をかきやすいので注意が必要です。
 
2.マッサージやビタミンEの摂取で血行促進を促す
霜焼けは、血液の循環が悪くなることで起こるため、お風呂に入って体を温めたり、入浴中や入浴後などに手足の指をもみほぐすようにマッサージをしたりして、血行をよくすることも大切です
圧迫されると血行が悪くなるため、きつめの靴をはくことは避けましょう。
ビタミンEには、末梢の血管を広げて血液の循環を良くする働きがあります鰻、落花生、アーモンド、植物油、卵黄など、ビタミンEを多く含む食材を摂りましょう
熱エネルギーの素となるたんぱく質(大豆製品、魚など)を摂ることもおすすめです
毎年、寒くなると霜焼けができるという人は、秋頃からビタミンEを摂取する習慣をつけるとよいでしょう
 
いかがでしたか?毎年冬になると、霜焼けに悩まされるという人がいるのではないでしょうか?
もちろん、皮膚科に行って症状を診てもらい、適切に処方してもらったほうがいいとは思いますが、まずはなぜ霜焼けが起きてしまうのか、原因を見つけることも大事だと思います。
それに、症状が軽くて何らかの対処をすることによって治り、改善されるのであれば、毎冬に悩まされることもなくなるでしょう。
 
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。