kimunori10’s diary

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がん保険について

がん保険に加入している人は、一体どれくらいいるのでしょうか?
また、がん保険とはどのような仕組みで成り立っていて、他の保険との違いは何なのか、ご存じの方はいらっしゃるでしょうか?
その詳しい仕組みまで、あまり知らないという方が多いのではないかと推測されます。
 
私の家系は、比較的がんという病にかかりやすい家系のため、親からもがん保険には入っておきなさい、と学生時代から言われていました。
そのため、がん保険に入ってはいたのですが、途中から医療保険に切り替えました。
どちらの保険の方がいいというのではなく、家族の人と話し合い、また総合的に判断してその結論に至りました。
 
今までにがん保険について、名前は聞いたことがあるけど、あまり詳しくは知らないという人も、中にはいるのではないでしょうか?
今回は、保険の中の一種である「がん保険」について、ここから書いていきたいと思います。
がんという病気の実態について、まずは最初に知って頂き、その後にがん保険について少し詳しく見ていきたいと思います。
最後に、がん保険医療保険に違いについてもお伝えしていきたいと思います。
 
1.どれくらいの人ががんにかかるのか?
がん保険とは、がんにかかった場合のお金の負担をカバーするための保険です
現代の日本では、病気による死亡原因で最も多いのががんであり、がんに対して不安を感じている人も少なくないでしょう
がんにかかる割合のデータを見てみると、女性は30歳代後半から歳をとるにつれて徐々に高くなりますが、男性は50歳代から急上昇しています
がんにかかる人は多いとはいえ、医療技術の進歩は目覚ましく、いまや「がん=死亡」ではありません
しかし、日本では高齢化に伴い、がんとなる人が増えた結果、がんによる死亡率も高まっているのです。
例えば、厚生労働省「我が国の人口動態」(平成30年度)によると、平成26年にがんが原因で死亡した日本人のうち約90%は、60歳以上の人でした。
一口にがんと言っても様々ながんがありますが、身体のどの部分のがんが多いのかは、男女で異なります。
男性は肺がんが第1位、女性は大腸がんが第1位です。女性特有の乳がんも第5位と少なくありません。
 
2.がん保険はどんなリスクに備えられるのか?
がん保険は、がんになった時だけ保障され、がん以外の病気や怪我でかかったお金については保障されません
保険は、お金がかかり困ってしまう事態に備えて入るものですが、あらゆる事態に備えれば備えるほど、支払う保険料は高くなります。
精神的なダメージが大きく、お金もかかる「がん」のみに限定しているため、保険料が安いことががん保険のメリットです
 
がん保険で給付されるお金は、代表的なものが次の4つですが、いずれも「がん」が原因のときだけ支払われます。また商品によって、給付されるお金は異なり、どの商品にもこの4つ全てがあるわけではありません。それに、別の種類のお金が給付される商品もあります。
1.がん診断一時金
がんと診断されたらもらえる一時金のことです治療前でも診断されたらもらえるお金です。治療費以外にも使えるため、どのくらいお金がかかるか不安な中で、まとまったお金があると安心です。
 
2.治療給付金
がんの3大治療である手術・放射線治療抗がん剤治療を受けた時にもらえる給付金です保険会社によって給付を受けられる治療や、受け取ることができる頻度などが異なります
 
3.がん入院給付金
がんの治療のために入院したときに、入院日数分の給付金を受け取ります
がんは通常の病気よりも、治療に要する日数が一般的に長いので、この入院給付金の支払日数は、ほとんどの場合無制限になっています
これは、1入院あたりでも通算の入院日数でも同じで、がん患者にとっては心強いサポートといえます。
 
4.がん手術給付金
がんの治療のための手術をしたときに、給付金を受け取ります
 
3.がんにかかってかかるお金は治療費だけではない
がんは今や「働きながら治す病気」と言われています。医療技術の進歩で、がんの生存率が上がり、「死に至る病」から「長くつきあう病気」へと変化しています。
しかし、治療をしながら働くのは大変であり、それまでよりも収入が減ってしまう可能性があります。
がん保険には、先に書いた4つの給付金以外にも、「働けなくなるリスク」や「収入が減るリスク」に備えたお金をもらえるものもあります
 
医療保険で備えられるリスクとは何なのか?がん保険といったい何が違うのか?
あらゆる病気や怪我で、入院や手術に対する保障が受けられます。
医療保険は、がんだけではなく、がん以外の病気や怪我で入院や手術をしたときにも、入院した日数や手術をした内容に応じて、給付を受けることができます
原因を問わず、幅広く保障を準備しておきたい人は、医療保険の方が安心と言えます。
 
・給付金を支払う日数に制限があることが特徴
医療保険の入院給付金は、1回の入院につき「30日まで」「60日まで」「120日まで」といった支払限度日数があるのが一般的です
支払限度日数を長くすれば、その分保障が大きくなるため、支払う保険料は高くなります。
このように、病気や怪我の種類は問わないが、給付金を受け取る日数に制限があり、診断一時金や先進医療が無いなど、「広く浅く」保障を受けられるのが医療保険なのです
支払限度日数は、実際の入院日数を参考にして決めると良いでしょう。昨今は、入院日数は短期化しており、生命保険文化センターの令和元年度「生活保障に関する調査<速報版>」によると、全体の96.4%の人が、2カ月以内に退院していることがわかります。
 
・がんや三大疾病になった時の保障を大きくした医療保険もある
一般的な医療保険は、全ての病気や怪我になった時に、支払い日数限度までの入院給付金を保障していますが、がんや三大疾病になった時には、支払い日数制限をなくして無制限として、がん診断一時金を受け取れるものがあります
なお三大疾病とは、がん・心疾患(急性心筋梗塞など)・脳血管疾患(脳卒中など)を指します。
 
4.がん保険医療保険、どちらを選べばいいのか?
がん保険は、がん(悪性新生物・上皮内新生物)の保障に特化した保険です
がん保険は、かかったときに高額になる金銭面でのダメージを小さくし、家計の経済的な支えになります。心理的なサポートも期待できるため、家族の生活を守る保険といえるでしょう。
現代におけるがんの罹患率(生涯で2人に1人が罹患)を考えると、がん保険が将来役に立つ可能性は高いといえます
もちろん、必ずしもすべての人に必要なわけではありませんが、例えば、次のような人には必要といえるかもしれません。
・がんにかかった場合の、入院長期化や再発による治療費増加や収入減少が怖い
・親族にがんにかかった人が多い
・がんにかかった場合、メンタル面も含め働き続けられそうにないと思う
・生活習慣などから「自分はがんになりやすいのでは?」と感じている
がん保険に加入するかどうかは、最後はその人の価値観によりますが、「がん保険が気になる。どうしようかな?」と思っているような人は、加入することをおすすめします。保障確保による安心感は大事です。
お金がかかるがんのみ保障を受けられれば安心だという人は、がんに対する不安が特に大きい人であれば、がん保険でがんのみ保障を受けられるようにして、保険料を抑えるのも手です
 
がんの治療でも入院日数は短期化しており、入院給付金よりも、どんなことにも使えるがん診断一時金がもらえるがん保険が使いやすいでしょう。
がん以外の病気や怪我でかかるかも知れないお金については、貯金で備えておきましょう
がん保険によっては、がんになった場合に「がん診断一時金」をもらうだけでなく、入院・通院に関わらず、がんの三大治療(手術・放射線治療抗がん剤治療)を受けた月に1回数十万円を受け取れることがあります。
また、がんと診断された翌年から生存されているときに、給付金を受け取れる場合があるので、その場合は治療が長期化したときに安心です。
 
これに対し、医療保険の保障対象は、病気全般および怪我です
医療保険は基本的には、貯蓄が十分にあれば不要といえます。しかし、想定外の支出をカバーしてくれるため、例えば、次のような人には必要といえるかもしれません。
・貯蓄が十分ではなく、病気になったときの経済的不安がある
・今は健康だが、将来については自信がない
・生活習慣などから「自分は病気になりやすいのでは?」と感じている
医療保険は、心配性の人は、加入することをおすすめします。保障確保による安心感は、がん保険同様大事です。
また、どんな病気や怪我でも、保障を受けられるようにして安心したいという人は、給付金を受け取る入院日数に限度があったとしても、入院・手術をした時にお金をもらいたい人は、医療保険が良いでしょう
 
医療保険を選ぶには、保障対象や保障内容以外にも、主に以下のような点を検討しましょう。
・入院給付金や手術給付金の支払条件(例えば、複数回入院時の取扱いなど)
・保険期間(終身か定期か)
・通院保障の有無
医療保険は、保険会社によって商品内容が大きく違います。
また、医療保険は他の保険よりも新商品の発売サイクルが短く、保障内容や加入条件、支払条件などの変更も比較的頻繁に行われているのが実情です。
加入にあたっては、これらについても考慮したうえで、事前に十分検討しましょう。
 
・がん保障のついた医療保険という選択肢もあり
医療保険がん保険の両方とも気になる方は、がんや三大疾病の場合に支払限度日数が無制限になったり、先進医療を受けた時の保障がついていたりする医療保険を選ぶのが安心です
保険会社によっては、入院給付金日額の100倍近くのがん治療給付金が受け取れることがあります。
不安なことは何かを考えて、自分に合う医療保険がん保険を検討しましょう。
がん保険医療保険は、保険の内容や加入する目的が異なります商品内容や保険料にもよりますが、心配であれば、両方加入することを検討してみても良いでしょう
 
ライフプランにおけるリスクマネジメントの観点からは、がん保険医療保険両方に加入すると安心ですが、「コストの観点からどちらか一つにしたい」、「とりあえずどちらかに入っておきたい」といった場合には、保障範囲の広い医療保険に加入しておくのが良いと思われます。
ただし、加入にあたり、少しでも分からないことがあったり、迷ったりする場合は、専門家(保険会社や代理店、ファイナンシャル・プランナーなど)に相談してから判断するのがよいでしょう
がん保険医療保険も加入すると長い付き合いになりますので、「自分には何がもっとも必要か」を最初にしっかり検討して、なるべく自分に合った保険に加入しましょう。
 
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。