kimunori10’s diary

マラソン、スポーツ、トレーニングを中心とした雑記ブログ

緊張や不安のメカニズム

今回は「緊張や不安についてのメカニズムを中心に書いていきたいと思います。
 
緊張をすることは、あまり問題ではなく、人間であれば正常なことです。
なぜなら、原因となる心配事や不安なこと等がなくなれば、そのようなことは、普通のこととなり自信になっていくからです。
 
ただ、緊張でもいろいろな局面で、緊張の種類が変わります
そして、緊張の大小は人によって様々です。また、ほとんどあるいは全くと言っていいほど緊張をしない人もいます。
 
初対面の人と話すような緊張に関しては、数多くの人が経験するでしょう。
だから、人間にとってそれは自然な反応なので問題はなく、気にする必要はないのです。
ただ問題は、そのような理由がないのに「落ち着かない」「どきどきして心細い脈拍数や心拍数、心臓の鼓動が早いのが治まらない」などの症状が起こる場合です。
 
この場合は「病的な不安」である可能性が考えられます。
「病的な不安」は「正常な不安」と違って、理由がないのに生じる、あってもそれと不釣り合いに強い、原因がなくなってもいつまでも続く、などの特徴があります。
 
「正常な不安」が危険に備え、問題解決へ向かって行動を起こす原動力になる、といった人間にとって必要な側面をもっています。
 
それに対して、「病的な不安」は、何らかの精神的・身体的な疾患の徴候である可能性があります
 
ただ、日頃なんら緊張する場面ではないのに、急に緊張し始めたり、呼吸が早まったり、
脈拍が早まってきたりして、日常生活を送ったりするのにも支障が出てくることがあります。
その場合は、早い段階でいつもとは違うと感じた段階で、早めにお医者さんに相談をすることをお勧めします
 
なぜなら、そのまま放置して長期間続くと、日常生活にもかなり支障が生じるため、様々な病気を招くことにつながります
そして、諸症状を招きかねない病気につながる可能性が高まるためです。
 
私は、長期間ずっと続くほどではなかったのですが、ある一定の期間中は緊張状態が常に続いていて、気が張り詰めた感覚、興奮状態で冷静に物事を処理しきれないときがありました。
すると、何をするにも苦しくなります。心が苦しくなってくると、身体に表れてきます
 
例えば、脈拍が早くなってくるのはもちろんですが、頭痛がしたり、耳鳴りがしたり、幻覚・幻聴になったり、軽い症状から重い症状まで様々ありました
 
私の場合は、重度の症状ではなく、毎日その症状になっていたわけではありませんでした。
ただ、お医者さんや専門の先生に相談するという判断を遅らせていました。
もちろん、辛いため我慢できずに病院に行きます。
ただ、私はこの症状が、他人にはわかってもらえないと勝手に思ってしまい、他人のアドバイスや情報、お医者さんの言うことが信じられなくなってしまいました
 
決められた期間は、継続的にお医者さんに診てもらって、適切な処置を行う必要があります
お医者さんは、幾人もの人を診てきているので、そのような場合の適切な処置の仕方が豊富にあるわけです。
 
その時私は、自分の身体にいろいろと表れている症状を、インターネットで検索していました。理由は、少しでも不安を和らげたいからです。
 
不安な気持ちと緊張状態は関連しています
緊張していないと心で思っていても、身体に無意識に表れていることはよくあることです。
 
心の不安の状態が身体に表れてくると、痛みであったり、やる気が起きなくなったり、何かしら出てくることが経験上多くなります。
しかし、心をうまくコントロールすることは、意外と難しいものです。
落ち着け、落ち着け、と心の中で唱えると、その通りにはなっていきます。
しかし、そのような対処が常にできるかというと、できない場面があります。
冷静になろうとしているのに、そうならずに逆にもっと焦る」、というような場合です。
 
 
その前に予備知識として、不安とはどういう症状か、どんな病気の場合にみられるかについて、一通り知っておくのはよいことです。
 
不安」は、精神医学的には「対象のない恐れの感情」と定義されています。
似たような言葉に「恐怖」があります。こちらは「対象がある場合」に用います(区別しない場合もあります)。
 
不安は身体症状を伴っていて、「どきどきする」(動悸)というのもそのひとつです。
他にも「胸がしめつけられる」「息が苦しい」「冷汗が出る」「体が震える」「ふらふらする(めまい感)」「手足のしびれ」「脱力感」「頻尿」「のどが渇く」「眠れない」「頭痛」など、様々な症状が現れます
これらは主として自律神経、特に交感神経の働きによるものです。
感情と、交感神経、副交感神経などの自律神経の働きは、脳の中で密接に関連しているからです。
 
不安には、いろいろな種類があります。
急性、突発性の強い不安を「パニック(繰り返す場合はパニック発作」といいます(不安発作ともいう)。
パニック障害」で典型的にみられる不安症状で、突然理由もなく強い不安に襲われ、胸がどきどきする(動悸)、脈が速くなる(頻脈)、胸苦しさ、息苦しさ、めまいなど、上記に述べた身体症状も同時に襲ってきて、今にも死んでしまうのではないかと思うほどです。
ただし、時間がたつと自然に消えてしまいます
 
発作が繰り返される場合は、「また来るのではないか」という不安が生じ(予期不安という)、
そのため発作が起きた時、そこから逃げられない、助けてもらえないような場所や状況を恐れ避ける「広場恐怖」という症状が伴ってきます
これは「恐怖症」という不安障害の一種にあたります。
恐怖症には、ほかに「社交恐怖(人前で異常に緊張し、恥をかくことを恐れる)」、特定の恐怖症(高所、閉所、動物、暗闇など、特定の対象や状況を異常に恐れる)」があります。
 
パニック発作とは対照的に、それほど強くない不安が慢性的に続くタイプの不安症状もあります。それを「全般性不安」といいます。
「全般性不安」は、全般性不安障害の場合に典型的にみられます。
そのほか強迫性障害PTSDなども不安障害に属する精神疾患で、それぞれ特徴的な不安症状が現れます
 
不安障害は、「不安」を主症状とする精神疾患のグループです。
パニック障害がその代表的なものですが、上記に述べたもの以外に、不安障害の中には一般身体疾患や物質などが原因で起きる疾患もあります。
原因となる一般身体疾患は、甲状腺機能亢進症や低血糖などの内分泌疾患、心不全肺塞栓症不整脈慢性閉塞性肺疾患COPD)などの心血管系・呼吸器系疾患、前庭機能不全、脳炎などの神経系疾患などです。
原因となる物質は、カフェインや覚せい剤その他違法薬物の中毒、アルコールや医療で投薬された鎮静剤、睡眠薬抗不安薬などを、急にやめた時に生じる離脱症状などです。
 
これらは、見かけは「不安」という精神症状でも、原因は身体疾患や物質によるものですから、きちんと検査・診断してもらうことが大切です。
場合によっては、直接命にかかわってくるからです。
 
医師に受診した時は、薬物を摂取していたことを必ず報告しなければなりません。
不安症状を呈する精神疾患は、不安障害のほかにもたくさんあります。
不安症状のない精神疾患はないといってもよいでしょう。
 
なかでもうつ病統合失調症では、不安が主症状である場合もあります
うつ病では、しばしば焦燥(いらいら、あせり)、苦悶(苦しい)、罪責感、絶望感などが、うつ症状と入り混じった形で現れます。
統合失調症では、妄想気分、被害妄想、幻聴など、特有の精神病症状に伴う不気味で深刻な不安感が体験されます。
 
そのほか、心気症(身体表現性障害)では、体や病気に対する過剰な不安がみられます。
ストレスに対する反応である「適応障害」では、不安症状はうつ症状とともに、最もありふれた症状です。
 
不安障害を治していくには、原因を考える必要があります。
しかし、原因ははっきりとわからずに、環境と性格によることが多いのです。
なぜ、精神的に障害が出てくるのかというと、その場合は、自律神経が影響しているからです。
自律神経が正常に機能していないことが土台にあることで、精神的なストレスを受けやすくなってしまいます。
この自律神経を正常に機能させるには、生活習慣の改善が必要不可欠なのです。さらに、薬を使った薬物療法や、薬を使わない精神療法などがあります。
 
不安症を治していく方法はいくつかありますが、今すぐにできることは「生活習慣の改善」です。
ということは、問題は、
・偏った食生活
・不規則な睡眠
・運動不足
が挙げられます。
食事、睡眠、運動を中心に改善して、自律神経を整えることをまずは目指しましょう。
 
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。